右側の痛みcase1.2

今日は、右側の痛みを訴えてご来院された方を紹介します。この方(30代女性)は、産後に授乳が終わってから、冷えや右側の痛みが続いているとのことでした。股関節の辺りと右肋骨下辺りの脇腹に突っ張り感を感じ、月経が戻ってくると以前はなかった排卵時のむくみや痛みもあるそうです。

 

 

エストロゲン過剰による肝臓負担の問題

 

まず身体をチェックしていくと、確かに右の肋骨下部の辺りは張っており、肝臓に圧をかけて、関連筋肉をチェックすると筋力低下が起こりました。次に骨盤部を検査すると右の骨盤が不安定な感じがあり、腸の働きに関わる弁(小腸と大腸の間にある回盲弁)の問題もありました。その他、ストレス調整臓器である副腎の疲労状態、そしてホルモンの中枢である脳の下垂体に関わる頭蓋骨に機能障害があったのです。産後から月経の排卵時にむくみがあるのは、女性ホルモンのアンバランス(特にエストロゲン過剰)の場合が多くみられます。産後は子育てと新しい生活リズムによるストレスが、特に母親にはかかるものです。そういったことによる副腎疲労と副腎からの抗ストレスホルモンの過剰分泌、それに伴う女性ホルモンのアンバランス、そしてホルモンの代謝に関わる肝臓に負担がかかったことは想像出来ます。特にエストロゲン過剰な場合は、肝臓での代謝がとても重要なポイントになります。このケースでは、肝臓負担による肝臓肥大が、右側の嫌な突っ張り感につながり、また骨盤部の不安定性、回盲弁症候群に関連する下腹部の筋肉の筋力低下が、股関節の違和感になっていました。

 

治療では、副腎や肝臓に対する内臓治療をまず行ないました。リンパのポイントの刺激や内臓臓器の動きに関わる内臓テクニック治療、そして関わる関節の治療です。その他、回盲弁の問題も肝臓に負担をかけることはもちろん、股関節の痛みにつながりますので、それについても治療し、骨盤部はしっかりバランスをとっていきました。最後にホルモンの中枢である下垂体のバランスも重要です。関連する頭蓋骨障害はしっかりと取り除くように治療を行ないました。治療後は右の脇腹の痛みはやわらいだようで、3回目の治療時には大分気にならなくなったようでした。また今回の排卵時にはむくみも出なかったということで、順調に回復されています^^。

 

今日のpoint

今回の右側の痛みの原因は、「産後の女性ホルモンバランスの急な変化、そして副腎疲労により、肝臓に負担がかかったこと」でした。

普通の病院や治療院では、こういったことまで診ないと思いますが、産後や女性の月経に関わる問題では、女性ホルモンのアンバランスはもちろん、ホルモン代謝に関わる肝臓や、ストレスと副腎疲労は、大きく関連していきます。実際お身体を診させて頂くことと、いままでの病歴を聞くと全ての関連性が大体わかってきます。もちろん、食事や栄養のバランスはもちろん、ストレスコントロールも非常に重要になってきますが、女性の問題にもカイロプラクティックはかなり有効なアプローチです。同じような問題でお困りの方、月経前症候群や更年期の問題、産後の体調不良など、是非一度ご相談くださいね。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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