手のしびれcase18.2

今日は、手のしびれの例を紹介しましょう。この方(40代男性)は、2週間前から左の腕から手にかけて全体的にジーンとするようなシビレがあるということで来院されました。また仕事が忙しい時は、背中の中央付近に強い痛みがあり、肩も重だるいとのことでした。

 

 

腕から手にかけてのジーンとするシビレは、頸椎の問題と胸と腕の筋肉の緊張から起こっていた!?

 

手のシビレということで、まずは神経学的検査をしていきました。そうすると頸椎5/6の間から出ている神経(C5)に関わる筋力が低下していることや、首の圧迫により症状が悪化することがわかりました(頸椎狭窄症)。また胸の筋肉をストレッチするポジションで左手の脈の低下とシビレの誘発もありました(小胸筋症候群)。その他、腕の筋肉が過緊張を起こしており、この部分でも神経の圧迫がある様子だったのです(円回内筋症候群)。これらはC5の神経から正中神経という手の指まで行く神経の通路に関わる場所でもあります。要は、その神経の通路の3ヶ所で圧迫が起こっていたということですね。またこの方の場合、その状況を悪化させるような肩の前方位、顎が前に出るような姿勢などがありました。

治療では、まず胸の筋肉をストレッチしたポジションでリンパの流れを良くする治療を行い、筋肉を緩めていきました。その後、腕の筋肉については、その筋肉が付着している肘の関節や手首の骨を治療し、腕の筋肉もジェルを使いながら筋膜をリリースしていきます。そして最後に一番の問題でもある頸椎の5番目の関節の動きを良くすることで神経への圧迫を解放するようなカイロプラクティック治療を行いました。もちろん頚部の負担が減るように、背中や肩甲骨周りなど姿勢を矯正していくような治療を行なったことも重要なポイントになったと思います。治療後には、最初に入らなかったC5に関わる筋肉の筋力が入るようになり、ご本人もシビレが軽減して喜ばれていました。

 

今日のpoint

今回の手のシビレの原因は、「デスクワーク時の悪姿勢により、頚部の負担や胸の筋肉の過緊張、手首の問題が起こり、頚部から手まで至る神経をところどころで圧迫してしまったこと」でした。

手のシビレの原因は様々ありますが、頚部の神経が出てくる場所で圧迫してしまう狭窄症は、有名なところです。またその他、今回のように胸の筋肉の下で神経や血管を圧迫してしまうような、いわゆる胸郭出口症候群も多く見られます。今回のケースでは、神経の走行に沿っていろんな部分で圧迫してしまうダブルクラッシュシンドロームならぬ、トリプルクラッシュシンドロームでしたが、水のホースに例えるとある場所を指でつまむと水が細くなり、さらに違う場所でつまむともっと細くなるように何ヶ所かで圧迫されることで、症状が酷くなることがあります。また首の神経根の部分が狭窄されていると、それより下部の圧迫が起きやすいこともよくあります。どちらにしてもお困りの方は、全ての問題に精通している専門のカイロプラクターに診てもらうのが一番です。お困りの方は、是非一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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