肩の痛みcase21.2

今日は、肩、背中の痺れで悩んでいた方(60代女性)のお話をしていきましょう。この方は、横向きで寝たり、生活の中で重い荷物を持ったりするのが続くと左肩や肩甲骨の内側辺りが痺れるということでご来院されました。

 

 

肩や背中周りの痺れは、肩甲上神経の問題が関わる!?

 

まず姿勢を見ていくと、何よりも肩が丸まった姿勢が顕著で、肩も後ろの方へ持っていくのがかなりきついぐらい可動域が少なくなっていました。また左の肩甲骨内側の筋肉や背中全体の筋肉群は筋力低下を起こしており、逆に胸側の筋肉はずっと縮こめられているからか、リンパの流れも悪く筋肉も短縮していたのです。こういった状態で起こりやすい肩甲骨の上部を走っている肩甲上神経に関わる筋肉をチェックしてみると、姿勢を正した状態では正常な筋力でしたが、肩を丸めたポジションでは完全に筋力低下を起こしていました。

 

治療では、まず肩の丸まったポジションを改善することから始めました。痺れも起こっている肩甲骨内側の筋肉の硬い部分を全て取り除き、筋肉がしっかり働くようアプローチしていきます。その後、肩甲骨が後ろに動くように肩や腕を持ちながら、肩甲骨周りの動きをつける治療を行っていきました。こうすることで、大分背中周りの筋肉が働きだしました。その後、胸の筋肉をしっかり伸ばしながら、筋肉を覆っている筋膜を引き延ばし、リンパの流れも良くしていくような治療をします。最後に首や背中の背骨の関節治療を行い終了です。

治療後には、肩甲骨に関わる筋肉はしっかり力が入るようになっており、肩を丸めたポジションを作ってもらっても、筋力低下や違和感が起こらなくなっていました。

 

今日のpoint

今回の肩や背中の痺れの原因は、「長期間肩を丸めた姿勢をしていたため、肩前後の筋肉のバランスや肩甲骨や胸郭部などの骨格に問題が起き、それに伴って肩甲骨上を走る神経を引き延ばしてしまったこと」でした〜。

こういった肩甲骨上神経の問題は、あまり知られていないかもしれませんが、肩を丸めたり、肩を常に前にしている姿勢をとることによって、問題が起こりやすい神経でもあります。デスクワークの方、そして同じ側に重い荷物を持つ方、またバイクに乗る方などは肩を丸める姿勢が多いので、起こりやすいですね。気になっている方は、一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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