食物アレルギーcase11.2今日は、あまり知られていない不耐症の問題についてご紹介します。特に月経に関わる不調に深く関わっています。この方(30代女性)は、低血糖症の症状や生理前の調子の悪さがあって、来院されました。月経に関わって1ヶ月の半分ぐらいは調子が悪く、身体のだるさ、精神的不安、恥骨痛、下腹部痛、頭痛、むくみなどがあり、特に生理前には甘いもの(アイスクリームやチョコなど)を食べてしまうとのことでした。また身体全体的にも、首や腰、そして膝にも痛みがありました。

 

 

月経に関わる問題にヒスタミン不耐症が関わる!?

 

検査をしていくと、膵臓への負担が強く、内臓が疲労している様子と、小腸の機能低下及び回盲弁(小腸と大腸の間の弁で逆流を防いでいる)の問題、そしてその他肝臓や腎臓などの負担もありました。おそらく、糖質の過剰摂取による膵臓や腸への負担があり、血糖値調整や代謝バランスも崩れていたのでしょう。また、症状から女性ホルモンのアンバランスも起こっていると考えられ、それに伴う頭蓋骨障害もみられました。

治療では、それぞれの臓器に対するリンパのポイントや内臓へのカイロプラクティック治療、そして背骨の関節治療を行ないます。そして内臓下垂もあったので、それに対するリフトアップの治療も行ないました。排卵時〜生理前まで調子が悪いことについては、ヒスタミンの不耐症が考えられたので、これについては日常的にヒスタミンを含む食材(発酵食品、干物、塩漬け、ワイン、チーズなど)を避けてもらうようにお願いしました。また甘い物の摂取も出来る範囲で控えてもらいました。治療を何回か続けていくことと、これらの食材を避けてもらうことで、身体の多くの症状が消失し、生理前の問題もほぼ感じないぐらいまで回復しました^^。

 

今日のpoint

今回の低血糖と月経の問題についての原因は、「糖質過剰な食生活とエストロゲン過剰によるヒスタミン不耐症で、胃腸と血糖調節臓器、代謝関連に負担がかかったこと」でした。

ヒスタミン不耐症とは、ヒスタミンが含まれる食材を食べることで頭痛、生理痛、鼻炎、目のかゆみ、蕁麻疹、湿疹などの症状を発するものです。これはDAOというヒスタミンを分解する酵素が不足することで発症します。DAOは小腸近辺に存在するので、ヒスタミン不耐症の症状は腸に関わるものが多くなるのです。またこれが月経の問題と関わる理由は、排卵時と生理前に上昇するエストロゲンという女性ホルモンがヒスタミンを分解するDAOの生産を著しく抑制してしまうからです。またPMSやうつ症状で甘い物を貪るようなシュガークレーバーの人は、背景にDAO減少によるヒスタミンとアミラーゼの過剰傾向があることもあります。1つ低血糖と生理前症候群と言っても、こんな原因で起こることもあるのです。

もし同様の症状でお困りの方、また他ではなかなか良くならないケースでも、是非一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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