胃の痛みcase4.2

今日は、胃酸の分泌が少ないことで消化不良が起こり、胃の不快感が出ていたケースをみていきましょう。ご紹介する方(40代女性)は、2人のお子さんがいるとても忙しいお母さんです。昔から胃弱で、消化がとても悪く、ご飯を食べるといつも気持ち悪さに襲われていたということでした。最近は特に忙しく時間に追われている生活で、眠りも浅く、いつもだるさや疲れがあって、精神的にも不安感やイライラなど感じることが多いそうです。

 

 

副腎疲労と胃酸の分泌低下、そして遅延型アレルギ−

 

お身体をチェックしていくと、ストレス調整臓器である副腎と免疫に関わる胸腺が機能低下していました。また胃の張り感と食道裂肛部の問題があり、胃酸の低下がある時によく見られる側頭骨の障害がありました。またお腹の調子もあまり良くないようでしたね。これらの所見で長期の副腎疲労による胃酸分泌の低下やそれに伴う食物アレルギ−や不耐症の疑いがあったので、カイロプラクティックによる食物アレルギ−チェックを行ったところ、乳製品と小麦粉に反応があったのです。

 

治療では、これら問題の中心となっている副腎に対する治療をメインに行いました。また胃酸の分泌低下は、まさに症状の原因ともなっているので、側頭骨や胃に対する内臓テクニックなどを行い、胃の機能をアップさせていくような治療を行っていきます。もちろん脳のバランスや背骨の調整は、忙しくしていて交感神経優位(自律神経失調)の方には、とても有効なのでそちらも合わせてアプローチしました。治療後、食事の摂り方(アレルギ−除去や全体の栄養バランス)や食事中のレモン水(胃酸をサポート)、そして塩酸ベタイン(胃酸のサプリメント)をお勧めしました。次回の治療時には、症状が大分軽減しており、サプリメントもしくはレモン水を摂っている時は、ほぼ胃の症状は出なくなりました。その後も継続的にストレスがかかっているので、まだ治療と胃のサポートは続けてもらっています。

 

今日のpoint

今回の胃の重さや気持ち悪さは、「もともと胃酸の分泌が弱かったことも考えられますが、日々のストレスが過剰になったことで副腎が疲弊し、それによる胃酸分泌低下、食物アレルギ−などが起こったこと」でした〜。

過剰なストレスがかかると、副腎は大量のコルチゾールを分泌していきます。コルチゾールは胃酸の分泌に関わるガストリンというホルモンを刺激しますので、一時的には胃酸分泌が促進される状態が続きます。しかし、継続したストレスにより、こういう状況が続くと身体のフィードバックシステムが働き、胃酸の分泌は抑えられてしまうことが多いでしょう。また副腎疲労が続くと胃酸は減っていく傾向にありますね。今回のケースは、こういったことや自分のあまり気付いていなかった遅延型アレルギ−もしくは不耐症が、消化不良を引き起こしていたと言えます。

こういった症状でお医者さんに行くと大抵、胃酸が多いということで、胃酸を中和するお薬、またもっと強い胃酸を根元でシャットダウンしてしまうお薬をもらうことになります。しかし実際のところ、胃酸が少なくそれによる消化不良によって長時間胃に食べ物が留まることで症状が出ている方が少なくありません。こういった場合、胃酸を抑える薬を飲むことで、一時的には改善する方もいますが、さらなる消化不良を引き起こし、ゆくゆくは栄養をしっかり吸収できず、様々な症状を引き起こすという自体を招くこともあります。

こういった症状で気になる方は是非一度ご相談くださいね。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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