足のしびれcase6.2

今日は、足のしびれのケースです。足のしびれでは、このケースのようにお医者さんでの診断とは違う問題が原因になっていることはとても良くあります。この方(50代女性)は、10ヶ月前ぐらいから、右足のお尻とふくらはぎの辺りにしびれと痛みが発症し、その後は良くなることもなく、その状態がずっと続いているとのことでした。整形外科でのレントゲンではすべり症による脊柱管狭窄症と診断され、リハビリを1ヶ月程行っているそうですが、特に改善はみられないそうです。現在立ち仕事をされているので、立ち仕事が続くと段々お尻の痛みが強くなっていくそうで、逆に座っている時は楽になるとのこと。また狭窄症にみられるような歩行時の痺れの増強などはないということでした。

 

 

足のしびれは腰の靭帯肥厚による神経圧迫!?

 

まず初めに神経学検査を行いました。触覚や反射(神経の働きをみる)は特に異常はなく、右の腰5番目(L5)の神経に関わる筋肉の筋力低下のみ、ありました。その後座った状態で、体幹を回旋してもらい筋力検査をしたところ、右回旋ではL5の神経の筋肉は筋力が発揮でき、左回旋を行うと筋力低下が顕著になったのです。またその状態で、L5の右関節を前方に押圧をしてあげると筋力低下がなくなり、力が入るようになりました。またその他、足を上げながら神経を引っ張る体勢をとったり、座骨神経の検査もしましたが、右がやや張り感が強いだけで、顕著な神経兆候は見られませんでした。

 

検査結果から、明らかにすべり症による脊柱管狭窄症の所見はなく、腰から仙骨(骨盤の中央)に伸びている腰仙靭帯の部分でL5の神経を圧迫したことによってしびれが出ている様子でした。

治療では、まず骨盤の捻れを取り除き、右お尻の筋肉の硬くなってしまった筋繊維を緩めること、緊張している梨状筋(お尻の奥の筋肉)に対する治療を行いました。そして、一番の原因となっている腰椎5番の関節に対してカイロプラクティック治療を行いました。また股関節の動きも悪く、これもお尻の筋肉に負担をかける要素の1つになるため、しっかりと動きをつけるように牽引しながら様々な方向に動かしていきました。治療後は、通常の姿勢でL5神経の筋力はしっかりと発揮できるようになり、痺れも軽減しました。1つ1つご説明させて頂きながら、検査をしていったので、ご本人も痛みのある部分とその原因をしっかりと納得して頂いたようです^^。

 

今日のpoint

今回の足のしびれの原因は「仕事中身体を右側に捻ることが多く、腰の5番目の骨が右側に回旋して固まったこと、またそれによって腰椎5番に関わる靭帯が肥厚し、L5の神経を圧迫してしまったこと」でした〜。

1つ足のしびれの問題をとっても、その原因は様々です。それこそ、腰の神経根からくる問題である、脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニアはもちろん、それ以外にも今回のようなL5の神経絞扼障害、梨状筋症候群、お尻の筋肉からの関連痛、腰椎や骨盤関節からの関連痛などあげればキリがありません。現代のお医者さんでは、あまり患者さんの身体を触ったり動きをみることはなく、ほとんどが画像による診断です。そういったことで、明らかに狭窄症やヘルニアが原因ではないのに、そのように診断されている人が半数以上いると思います。カイロプラクティックは、腰痛や足のしびれの専門家です。私もそういった病院で検査・治療を受けてもなかなか良くならない方を何人も見てきていますが、本当に誤った診断のケースが多いのです。なかなか良くならないのは当然と言えば当然でしょう。原因が違うのですから。どういった問題でも正しい原因を見つけ、それに対する治療を行えば、おのずと良くなってきます。是非こういった問題でお悩みの方は、スペシャリストであるカイロプラクターにご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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