副腎疲労case8.2

今日は、最近メディアや雑誌で紹介されてにわかに知られつつある「副腎疲労症候群」の症例についてお話しましょう。この方(10代男性)は、首が痛くて来院されましたが、普段から咳をすると喘息のようになること、慢性的な疲労感、朝の体調不良、甘いものや塩辛いものを欲しくなる、便秘と下痢を繰り返しているなどの症状があり、ネットで調べていたら、副腎疲労の症状ととても似ていて、気になっているということでした。

 

 

マイナス思考の考え方からスタートした副腎疲労症候群!?

 

この方は、もう何回かお身体を診させて頂いているのですが、その度に検査すると副腎の機能が低下している状態があり、以前からビタミンCなどを定期的に摂ることとストレスコントロールについて説明していました。今回もお身体をチェックしていくと、副腎(ストレスや免疫に関わる臓器)の機能低下や腸の働きに関わる回盲弁(小腸と大腸の間にある弁)の問題、肝臓の負担がありました。回盲弁症候群は、副腎疲労の時はよく起こりやすいものですが、症状に便秘と下痢を繰り返すことや首の張りもあります。まさに症状がピッタリ一致するようでした。根本的にはやはり副腎の問題が一番大きな背景になっているでしょう。副腎に負担をかける要素としては、この方の場合、まさに性格や考え方といったところが関与していました。それもそう、学校での勉強や試験はもちろんのこと、プライベートでもいつも何か出来ないと自分がダメなんだと責めてしまう癖があるとおっしゃっていたのです。

 

治療では、副腎に関わるリンパのポイントや関節の治療をしっかりと行い、回盲弁と肝臓に関わる部分も内臓に関わる筋肉にアプローチしながら治療していきました。また首に関しては左の肩甲骨から首にかけての筋の問題が強かったので、それに対して関節や筋肉の治療を丁寧に行ないます。治療後は首の症状は全くなくなりました。また副腎に負担をかけない生活改善のポイントをゆっくり説明させて頂いたので、少しでもご自身の生活で取り入れて頂けると良いと思います。特にこの方の場合は、考え方の部分が重要なポイントになるでしょう。

 

今日のpoint

今回の体調不良の原因は、「精神面のストレスにより、副腎が疲労状態に陥り、回盲弁症候群も発生したこと」でした。

副腎は、ストレス調整臓器と言われ、クルミぐらいの小さい臓器の割に様々な働きを持ったパワフルな臓器です。しかし、継続的なストレスまたは大きなストレスがかかることによって、機能がしっかり果たせない状態になってしまうと身体に様々な症状が起こります。この方の症状も副腎疲労では典型的なものの1つですね。

副腎の回復ポイントとして私が考えるのは・・・

1.ストレスコントロール

2.考え方を変える

3.気分転換をする

4.リラクゼーションの習慣をつける

5.睡眠をしっかりとる

6.軽い運動をする

7.副腎を刺激するものを避ける

8.正しい食事をする

になります。特にこの方の場合は、考え方の点で・・・「100%を求めない(自分を責める習慣になる)」「80%出来たら上出来という考え」「自分を褒める習慣をつける」などをアドバイスさせて頂きました^^。副腎疲労でお困りの方は、是非一度ご相談ください。

 

K.K.

 

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