手のしびれcase19.2

今日は、手のしびれのケースを紹介します。ここで紹介する手のしびれは、肩こりの延長線上に起こることも多いので、みなさんも決して関係ない話ではないと思います。この方(40代女性)は、最近、左肩の肩こりと片頭痛、そして肩甲骨回りの張り、腕から手にかけてのザワザワするようなシビレがあるということで来院されました。

 

 

首や胸の筋肉が緊張して手にシビレが出る!?

 

まず初めに姿勢をみてみると、左肩が前方に出るような猫背の姿勢をしていました。次に身体の検査をしていくと、左の首前方の筋肉は過緊張を起こしており、その筋肉を押すと手のシビレが出てきました。また左の胸の筋肉も過度に緊張しており、その筋肉をストレッチするポジションに持っていくと腕の違和感や腕の脈拍の低下が起こったのです。また肩甲骨の動きも悪く、肩が後ろに行きづらい状態で固まっていました。このケースでは、首の筋肉のトリガーポイント(関連痛を引き起こす筋肉の硬結)からの関連痛と、胸の筋肉の過緊張による小胸筋症候群(胸郭出口症候群の1つで胸の筋肉の下を通る神経や血管を圧迫してしまうもの)による神経の絞扼が起こっていることがわかりました。

治療では、まず緩やかに左の胸をストレッチしながら、筋膜(筋肉を覆っている膜)をリリースしていきます。その後、肩甲骨の動きを付けながら、うまく働いていなかった背中の筋肉に対してもアプローチしていきました。そして問題の首の筋肉が付着している頸椎の関節のカイロプラクティック治療を行い、首の筋肉のトリガーポイントも優しく押圧しながら、緩めていきました。またカイロプラクティック神経学の分野の検査では、左脳の機能低下による左肩前方の姿勢がみられることが多く、この方も左脳の機能低下が起こっていたので、脳のバランスをとるように治療の刺激の仕方も工夫していきました(カイロプラクティックの治療は、神経を介して脳への刺激が入ります)。

治療後には、大分左肩の違和感やシビレが緩和したようでご本人も喜んでいました。次回ご来院時にはシビレは消失しており、左肩のアンバランスについて継続治療しています。

 

今日のpoint

今回の手のシビレの原因は、「仕事中に左肩を前方にした姿勢や左腕を使うことが多いため、首や胸の筋肉が過緊張を起こし、その結果関連痛や神経の圧迫を起こしたこと」でした。

こういったケースは、頸椎部での神経圧迫ではなく、筋肉の緊張で起こる問題なので、みなさんも無縁ではありません。デスクワークや運転で同じ姿勢が続く方、またいつも腕や手を使った同じ作業をしている方もなりやすいと言えます。同様の症状でお困りの方がいれば、是非一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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