みなさん線維筋痛症って聞いたことありますか?
線維筋痛症とは、全身的に激しい痛みがあり、不眠や極度の疲労感、こわばりなどが伴うもので、原因は今のところわかっておらず、精神的なものや栄養の問題とも言われています。

 

 

さて、今日はそんな線維筋痛症に対しての様々なセラピーの効果についてお話していきましょう。

 

線維性筋痛症とは、慢性的な筋骨格系、非炎症系疼痛疾患で、患者さんは良く眠れない、頭痛、不安、起床時の固さ、不健康な感覚がある場合が多いと言われています。

ちなみに約600万人のアメリカ人はこれを患っているというから、馬鹿にできない病気ですよね。FMS(線維性筋痛症)は、11ヶ所からだに痛いところがある、両側に痛みがあるのが最低3ヶ月続いているといった条件などが診断基準になりますが、FMSが治療されないと、患者さんのQOLは極端に下がることになります。

 

 

そして難しいのは、FMSの病態生理学というのは、憶測のものでしかなく、その人のコンディションにあわせて治療を行っていくしかないということです。

 

さまざまなセラピーの中では、認知行動療法、患者教育、運動、PT、ダイエット(食事療法)が症状を軽減するのに効果的で、お医者さんでは、抗発作薬とセロトニンの特定な物質に関わるレセプター(脳からレセプターがセロトニンをキャッチして持って行ってしまう)を防ぐ薬(デュロキセチン、MDMA)が1番よく使われています。

現在ではとくに、薬物的アプローチの他に、非薬物的アプローチを合わせて行うことが多いのですね^^。

 

 

おもしろい、研究があります。
リュウマチ専門医に訪ねて来る患者さんの20パーセントはFMSであるというのです。
おどろきますよね。

 

その他こんな特徴もわかっています。

たとえば・・・

 

ほとんどが女性20歳~50歳。
家系でもよくみられて、遺伝的なものも多い。
生活の中で大きなストレスを抱えていた方。不安心理や頭痛も並行していることが多い。
FMSを持っている人は、IBSも持っている傾向が強い。
私の考えでは、栄養の問題とストレスが深く関わっているものだと思っています。
まず、FMSの人は鬱にも関連するセロトニンやドーパミンの量が少ないといわれているのです。これはそれらを作るときに必要なタンパク質(アミノ酸)やビタミンB群が不足していることが考えられますよね。そうすると自然と、糖質に偏った食生活だとそういった状況に陥るので、まさに栄養の問題が関連しているとも言えます。

またストレスに関しても、私がみてきた繊維筋痛症の人のほとんどで副腎疲労がみられるので、副腎が休まるような生活改善が必要なのは明らかだと思います。

カイロプラクティックでも骨格を矯正することや、自律神経のバランス、内分泌のバランスを整えることで線維筋痛症に効果的なアプローチができると思います。
私なら、さらに生活の改善アドバイスを行いますね^^。

 

他にも有効なものを少しあげておきましょう。

 

非薬物治療法では・・・

単純な日常的な歩行
物を持ったり、日直をしたり、子どもの面倒を見るなどの腕と足を使う動作
機能と筋力をあげること
日常的な動作になるべく身をおくこと
運動(エアロビクスの運動をしたことで28%ほど、痛かったポイントの痛みの感度が減った。痛みは11%減ったそう)
水中での運動
針の治療法
テンス(低周波治療器)
マッサージ
ダイエット(正しい食事)
教育と認知療法

です。

 

みなさんあまり馴染みのないものかもしれませんが、こういった辛い疾患があるということ、少し頭の隅でも覚えておいてくださいね。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。

カイロプラクティックケアを希望する方 CONTACT 

麻布十番のカイロプラクティック治療院 CHIROPRATICA

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参考文献

An Update on Fibromyalgia Syndrome: The Multimodal Therapeutic Approach

Abstract

Fibromyalgia is a chronic, musculoskeletal, non inflammatory pain disorder. Patients frequently suffer from sleep disturbances, headaches, anxiety, morning stiffness, and a poor sense of well-being. It is estimated that approximately 6 million Americans live with this condition. Fibromyalgia is characterized by the presence of at least 11 tender points, as well as widespread bilateral pain for at least 3 months. If left untreated, it may lead to a significant impairment in patients’ quality of life or even disability. Although the exact pathophysiology of fibromyalgia remains a source of speculation, several treatment modalities are available to patients with this condition. Among nonpharmacological options, cognitive-behavioral therapy, patient education, exercise, physical therapy, and diet have all been found effective in reducing the symptoms of fibromyalgia. Pregabalin, a second-generation anticonvulsant, and duloxetine (a selective serotonin and norepinephrine reuptake inhibitor) are the only pharmacological agents approved by the Food and Drug Administration for the treatment of fibromyalgia. However, other medications such as tricyclic antidepressants, selective serotonin reuptake inhibitors, anticonvulsants, and tramadol have been investigated in clinical trials and shown to be effective treatment options. Currently, the recommended management strategy for patients with fibromyalgia is a combination of pharmacological and nonpharmacological treatment modalities