生活習慣病|綺麗なビンに入ったオリーブオイルとオリーブ

 

昨日から久しぶりの雨が降り、気温もだいぶ涼しく感じられました。
今年の夏はまだ台風は少ないですね。
これからが本番なのでしょうか・・・。

 
 

さて脂肪の話の続きで最後にもう一つだけ伝えておきたいことがあります。
脂肪は全てが悪者ではないというお話です。

 

前回のblogはこちら↓

 

脂肪は健康の大敵!
ましてやダイエットをするなら、極力摂らないほうがいいと誰もが思っているのではないでしょうか?
「健康のために、極力油は避けている」という人も多いでしょう。

 

しかし、実はそれは違うのです。
正しく脂肪を摂れば、脂肪には体脂肪を減らす効果があるのです。

 

 

 

そして脂質の一つであるコレステロールについても・・・

コレステロールと聞くと眉をひそめる人も多いでしょう。
そしていろいろなメディアでも高コレステロールの弊害が取り上げられています。
食料品でも「コレステロール控え目」「コレステロールが気になる人に」などの文字が目につきます。

 

 

でも誤解しないでもらいたいのが、本来、コレステロールそのものはまったく悪者ではありません。

実は、生命現象の大切な部分を受け持ち、健康を維持するためには欠かせない脂質なのです。
確かに脂質は、他の栄養素に比べるとカロリーは高いです。ですが、それだけに効率のよいエネルギー源とも言えるのです。

 

また脂肪にはストレスを緩和し、炎症の鎮静を促したり、抵抗力を増したり、さらにはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
また敬遠されているコレステロールもリン脂質とともに細胞膜を構成し、細胞内外にさまざまな物質が出入りするのを調節したり、脳や神経の細胞膜にも大量に存在し、神経伝達に重要な役割を果たしていると考えられています。
また身体の代謝や調節にかかわるさまざまなホルモンの材料になったり、消化吸収に重要な胆汁の材料でもあります。

 

 

 

このことからも脂質は適度に摂取しなければ、健康を害しかねかないことがわかるでしょう。
女性の場合、低脂肪食が原因で無月経や不妊が引き起こされることもあり、それ以外にも無脂肪の食事を続けると成長の遅れや、皮膚の病変、抜け毛といった症状も出てきます。
そしてさらに、驚くべきことは、脂質は体脂肪を減らす効果もあるという事実。

 
 
 
 
 

体脂肪を燃やすにはどんな脂質を摂れば良い!?

 
 

脂肪の細胞には、体内に蓄積される白色脂肪細胞と、余分なカロリーを熱に換えて放出する褐色脂肪細胞とがあるのですが、ここで重要になってくるのは褐色脂肪細胞。褐色脂肪細胞は体内の脂肪を燃やしてどんどんエネルギーに変えてくれるので、この細胞が多ければ、それだけたくさんの体脂肪が燃えることになります。
そしてなんと、この褐色脂肪細胞を増やすためには、脂質が必要不可欠なのです。

 

正確に言えば、脂質の中でも良質の必須脂肪酸を摂取する必要があります。

 

 

 

ではどんな脂質を控えてをどんな脂質を積極的に摂れば良いのでしょう?

 

この内容は後のセッションで詳しくやりますので、ここでは簡単に説明していきます。
まず脂肪を種類別に仮にA、B、C、Dにわけてみます。

 
 
 

固体の脂(飽和脂肪酸)

脂肪A・・・動物や乳製品、卵などの脂肪

 

 

液体の油(不飽和脂肪酸)

脂肪B・・・オリーブ油、ピーナッツなどの油(オメガ9 オレイン酸)

脂肪C・・・ベニバナ油、コーン油、大豆油などの油(オメガ6 リノール酸) → 必須脂肪酸

脂肪D・・・青背の魚、フラックスオイル、シソ油(オメガ3 αリノレン酸、EPA/DHA) → 必須脂肪酸

 

 

 

この脂肪の種類によって体内での作用がまったく違うのです。
そしてこの摂取バランスが非常に重要になってきます。

 

現代人は多くの人が、動物性脂肪である「脂肪A」や炒め物や揚げ物、あらゆる加工食品に使われている植物油の「脂肪C(オメガ6)」の摂り過ぎでバランスが崩れがち。
このAやCの脂肪を過剰に摂取してしまうと、血圧があがったり、血栓ができやすくなったり、また炎症やアレルギーを促進したりと様々な弊害がでてきます。
また動物性の脂肪Aは、消化に時間がかかり、対内で燃やされにくいという特徴もあります。

 

 

 

脂肪C(オメガ6)は、脂肪D(オメガ3)とともに必須脂肪酸とも言われ、体内では生成されないため、必ず食べ物から摂取しなければならず、生理活性物質(身体の機能を調節する物質)の原料になります。このCやDの必須脂肪酸は体内の固い脂肪を溶かし、身体の外に排出する溶解剤の役割があります。
そうなると脂肪Cは摂っても大丈夫じゃないかと思うでしょう。

しかし、実はこのCとDの摂取バランスも非常に重要になってくるのです。このバランスが崩れると免疫機能の低下による(皮膚炎、関節炎、腸炎)や自己免疫疾患(アトピー、リュウマチ)を発生してしまうのです。

 

 

現代人は脂肪C(オメガ6)の油は摂り過ぎている傾向にあり、いま一番不足しがちになっているのが、「脂肪D(オメガ3)」の油です。
これはサバやサンマ、イワシなどの青魚に豊富に含まれている油で、こちらの脂肪には炎症を抑える働きがあり、アレルギーやアトピー、大腸炎などあらゆる炎症疾患を抑えたり、心臓や脳などの血管リスクを減らしてくれるのです。また中性脂肪をも減らしてくれるというから驚きです。

 

聖ルカ病院アメリカ心臓研究所のハリス博士は最新のデータ分析で血中中性脂肪にはオメガ3が最も安全で最良の「自然の与える薬」であることを発表しています。また博士の72の臨床試験ではEPA、DHA(魚の油)のサプリメントが、高い血中中性脂肪値を平均で28%も下げたと報告しています。
それ以外にも、カナダのゲルフ大学のホルブ博士は、中性脂肪とコレステロールを下げるには効果的で安全なオメガ3とニンニクの組み合わせを強く主張しています。

 

 

 

「脂肪をとると減量に役立つ」といえば、一般常識からすると驚くと思いますが、実はオメガ3という超柔らかいオイルを摂ると体内の硬い脂肪を徐々に溶かしていくのです。脂肪Dは中性脂肪や過酸化脂肪の溶解の働きをするのですね。

「油は油でないと溶かせない」ということです。

 

 

 

 

こうやって考えていくと、現代人は動物性のAやCはなるべく控えて、魚の油であるDを積極的に摂るようにしてあげると良いですね^^。
できれば、サバ、イワシ、サンマなどの青背の魚を週に3回くらいは食べたいものです。

そして料理には、料理に合わせて質の良いオリーブオイル、ゴマ油、米油、牛脂などを少量使ってあげると良いでしょう。これらの油は、摂りすぎると悪影響も出てきますので、料理に合わせて嗜好品として少量風味を楽しむというのが◯です。

 

詳しくはまた別の機会でじっくりと^^。

 

 

Information

 

Written by

小菅一憲

Bachelor of Applied Science
Bachelor of Chiropractic Science
AK Practitioner

国際基準のカイロプラクター
アプライドキネシオロジスト
健康栄養指導士
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Thank you for reading to the end.