お腹の調子case4.2

 

 

今日は、腸内ガスで悩まれていた患者さんのお話をしたいと思います。

この方(30代男性)は、10〜15年前から腹部ガスや全身の倦怠感があり、段々悪化しているとのことで来院されました。朝起きた時から胃のやや左あたりがブクブクする感じがして、食後にひどい時もあるそうですが、一日を通して膨満感が続くこともあり、夜に一番張りがひどくなるそうです。張りが強くなるとまっすぐ座ることも出来なくなり、横になっているとのこと。また最初は、学生時代に電車の中でお腹が痛くなったのが、キッカケだそうですが、こういった腸内ガスとともに、パニック症状のようなものが出ることもあり、電車に乗るのに少し不安感があるということでした。

 

病院では、呑気症と言われ、レントゲンでもガスの溜まっている様子がよくわかったそうです。

 

 

小麦のグルテン過敏症によって腸内ガスが溜まる!?

 

検査をしていくと、副腎と胸腺という免疫に関わる臓器が機能低下を起こしていました。また胃の辺りに張りがあり、食道と胃の境目ぐらいを押すと圧痛があったのです。何か食物アレルギーもしくは不耐症の食材がある可能性が高かったので、毎日摂取することが多い食材についてカイロプラクティックのアレルギーチェックを行っていきました。

そうすると小麦に関しては反応があり(小麦を口に入れた時に筋力低下)、小麦のグルテンに反応している可能性が高い状態だったのです。

その他、内臓は全体的に下垂傾向にありました。

 

治療では、副腎や胸腺の機能をアップさせるリンパのポイントや副腎に内臓の動きをつけるような治療を行い、関わる関節についても治療を行っていきます。その後、胃や食道部分の張りを取り除くように首からみぞおちの辺りまでをストレッチし、緩めていきます。また内臓下垂についても下から押し上げるような治療を行いました。これで大分全身のバランスが取れ、お腹の張りもなくなったので、最後は胃腸に関わる頭蓋骨の調整を行って終了です。

治療後には、小麦製品についてまず2週間完全に避けてもらうようにしました。その上で症状がなくなったら、何日か小麦製品を摂ってもらい症状が再発するかを確認してもらうことをお願いしました。

このチャレンジテストによって自分でもどのくらい小麦に反応しているか実際、身体で実感することが出来ます。

症状がひどいようなら、3ヶ月〜半年はまず避けていくことが必要になりますが、小麦製品を除去するのはかなり根気がいるので、除去の程度やローテーションで摂っていくかどうかは、その方の症状と食事制限によるストレスのかかり具合と相談です。

 

 

今日のpoint

今回の腸内ガスの原因は、「小麦グルテンによる不耐症があり、小麦を摂った時に腸内で消化不良と炎症が起こることによって、小腸の働きが低下し、細菌類が停滞することで発酵が起こったこと」でした〜。

腸内ガスや膨満感の原因は、こういった食物アレルギーもしくは不耐症か、糖質の過剰摂取によるものであることがほとんどです。その他では、胃酸の分泌低下や副腎疲労も関わってきますが、どれも合併していることが多いので、まずは自分に合わない食べ物がないか、自分の身体の変化を観察してみると良いかもしれません。

こういったケースで腹部膨満感やガスが発生している場合は、合わない食材を除去すると、驚く程改善が見られると思います。またそれと同時に様々な体調不良も改善していくことが多いです^^。

気になる方は一度是非ご相談くださいね。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
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