今日は、得意の食生活によって起こる身体の不調のケースです。

この方は、以前から首も肩も凝り性で、よくマッサージに行っていた方です。週に3回くらいは朝起きると片頭痛が起き、寝起きはだるく、スッキリしないということで来院されました。
朝ごはんは食べないそうで、午前中はずっと頭痛が続くそうです。また腸の具合が昔から悪く、過敏性大腸炎で2、3年便秘と下痢を交互に繰り返しているとのこと。仕事が休みになると正常に戻るそうですが、夜ご飯を食べると2、3時間後にお腹が張ってくるとのことでした。

 

 

 

典型的な食物アレルギーと低血糖の例

朝起きたときの頭痛ということと、食生活の話や腸の状態から、検査はまず全体的な内分泌系のバランスをチェックしていくことにしました。
そうすると、まず膵臓の機能低下、副腎や胃酸分泌の低下、その他、胃の張りなど、かなり消化や栄養吸収の部分が弱くなっていることがわかりました。

もちろん首の関節も頭痛に関わる上部頚椎や首の下部の関節は固くなっていました。

 

過敏性大腸炎は、まず合わない食べ物(食物アレルギー、過敏症)を摂っていることで起こります。また副腎が弱くなるような食生活(甘いもの、炭水化物過剰)によっても起こりやすくなります。
またそういった状況下では、腸はずっと炎症を起こしており、消化吸収がうまく行なわれず、血糖値も不安定、低血糖も起こりやすくなります。

 

まさに早朝の頭痛は低血糖から起こるものですね。

 

治療は、全体的な内分泌系を整えていく治療(リンパのポイントや頭蓋骨の調整、背骨の治療、内臓マニュピレーション)を行なっていきました。この治療で大分バランスが整ったので、最後にしっかりと後頭部の筋肉を緩め、頚椎を治療して終了です。

 

この治療を2、3回行なっていくにつれ、首や全身の状態も大分改善しました。本人にもそれを自覚していただけました。今後大腸炎や低血糖をしっかり治していくには、食物過敏症やアレルギーに関する検査をして、除去食もしくはローテーション食を摂りながら、大事な栄養吸収の要でもある胃腸を回復させることです。

カイロプラクティックの検査では、小麦と大豆に反応が出ていましたが、なかなか除去するのに難しい食材ですね。
うまくコントロールしていかなければなりません。

 

 

 

今日のpoint

今回の頭痛と肩こりの原因は、「食物アレルギーと炭水化物に偏った食生活により、胃腸の状態が良くなく、低血糖に陥ってしまったこと」でした~。

食事でここまでの全身的な影響が出るということ、そして食物アレルギーと低血糖症との深い関わり、こういったことがわかってくると、過敏性大腸炎も治らないからしょうがないと片付けてはいられなくなると思います。
胃腸は健康のためには、おろそかにできない部分ですからね^^。

 

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
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