今日は、首の神経を圧迫してシビレが出ているケースを。

 

この方は、1ヶ月程前の連休で1週間続けてテニスをやったところ、右腕に何か突っ張ったような感覚があったということ。当初は疲労や筋肉痛のようなものと気にしていなかったようですが、腕の突っ張りがとれて9~10日後、右手の親指に痺れがあるのに気がついたのです。痺れは親指の外側で正座のあとのような感覚であり、特に痛むということはないとのこと。また現在まで良くも悪くも変化なし。仕事は車の整備をしており右手をよく使うので、たまに忙しいと右腕のだるさを感じるが、仕事のときは集中していてあまり痺れは気にならず。その他、朝起きた時には右腕がだるい感じがするということでした。

 

 

 

首の神経根の問題

手や腕の痺れを起こす原因は様々ありますが、このケースでは腕の方へ向かう神経が出入りする首の神経根といわれる部分に障害が起きていました。検査では頭と首を上から圧迫し、この神経の出入り口にストレスをかける検査で痺れがひどくなり、逆に牽引を行うようにすると痺れがやわらぎました。また親指の方まできている神経を引き伸ばすようにテンションをかけると痺れも増悪しました。

レントゲンでは頚椎の前湾(前へのカーブ)が減少しており、負担がかかりやすくなっているのと同時に頚椎の5番目と6番目間の神経の入り口が狭くなっているのが確認できました。

この症状は頚椎の骨に変性(いわゆる老化現象で骨が変形したりする)が起こり、神経の出入り口を狭くしてしまったことが原因。また関節の動きを見てみると5番と6番の頚椎間の関節の動きは非常に悪くなっていました。このような状態ではこの付近組織も凝り固まり神経への負荷が強くなります。治療はレントゲンで確認された頚椎の関節面を考慮し、5番6番頚椎間の関節の動きを正常に戻す治療を行いました。関節の動きが正常に戻ることで組織の癒着を取り除き、神経への負担が減っていきます。

この方の場合は1回の治療でほぼ痺れが取れ、その後3~4回の治療を行いました。それ以来は痺れを感じることなく過ごしているようです^^。なお、頚椎の前湾がなくなっており頭が前にいくような姿勢は首に負荷がかかりやすいので姿勢指導もしっかりと行いました。

 

 

 

今日のpoint

今回の手のシビレの原因は、「頚椎への日々の姿勢負担や関節の癒着などで、神経が出てくる部分が狭くなってしまい、神経を圧迫してしまったこと」でした〜。

今回のケースでは比較的早期に痺れがなくなりましたが、症状によっては時間のかかる場合や取り扱えないケースもあります。手や腕の痺れでお困りの方がいらしたら是非一度来院をお勧めします。

 

 

K.K.

 

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