今日は、首の神経を圧迫して手のシビレが出ていたケースを。

 

この方は、3週間前に首でボリボリ音がして、それから首筋が痛くなり、左腕にも鈍痛が出現したといいます。痛みが出てからは、左下では寝れず、仰向けでも寝るのがきついそう。病院に行きMRIを撮影してもらったところ、頚椎4、5、6番に骨の変形があり、神経を圧迫していると言われたそうです。病院では牽引をしたということですが、その際かなり痛みが出たので、やめてもらい、湿布と痛み止めをもらい帰宅したとのこと。また趣味でゴルフをしているが、首がまわらずかなりやりずらいようです。

 

 

 

狭窄症に対するカイロプラクティック治療

姿勢をみてみると、頭部が前方に行くような猫背の姿勢がみられました。また左の肩甲骨が浮き出るようになっており、その周りの筋肉はかなり硬くなっていたのです。そして、左腕のシビレの範囲は、腕の親指側の全体と、親指、人差し指の辺りに出ており、首を上から圧迫するようにすると、左手の親指側にシビレが出現することがわかりました。その他、肩甲骨を動かす筋肉がかなり硬くなっていたので、押圧するとこれも腕にシビレを誘発することがわかりました。

このケースでは、圧迫している神経に関わる手首や腕の筋肉にも筋力低下がみられ、頚椎からの神経圧迫が強いということが想像できました。

 

シビレは下部頚椎で神経を狭窄してしまっていることが原因になっているので、神経を伸ばすような牽引は避け、頚椎の関節を動かす治療に集中しました。また肩、肩甲骨まわりの筋肉からの関連痛も出ていたので、その筋肉がしっかり機能するように付着している背骨の治療また、筋繊維の硬い部分を押圧していきました。
治療後は、シビレの度合いが弱まり、手首と腕の筋力がしっかり発揮できるようになりました。ただ、神経を狭窄している状態を回復するには、数回の治療は必要になってきます。

 

 

今日のpoint

今回の手や腕のシビレの原因は、「頚椎の変性により神経の出てくる部分が狭窄され、神経を圧迫するようになってしまったこと」でした〜。

このように頚椎の神経が出ている部分での圧迫は「狭窄症」といいますが、カイロプラクティックではこの原因をその部位の関節の動きの悪さとそれに伴う内部組織の癒着によるものと考え、その状況を改善させるため、その部分の癒着をはがすように頚椎の動きをつけていきます。病院では、全体的に首を牽引するような治療がおこなわれることが多いですが、カイロプラクティックの良いところは、しっかりと問題となっている部位自体の動きをチェックできるということ。このことが早期改善と根本治療につながると信じています。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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