股関節case11.2

今日は、股関節の痛みについて、ストレスや腸の問題が関わっていたケースを紹介しましょう。この方(50代男性)は、1ヶ月前に突然、右足がつけないぐらいの痛みに襲われ、股関節を広げると痺れる感じがあったそうです。今では状態は少し良くなっているそうですが、朝起きた時に痛みがまだあるということでした。思い当たることとしては、寝具を変えたことや痛みが出る前によくソファーにくつろいで足をオットマンに乗せながらPCをやっていたことが多かったということ。また半年前に急激にストレスがかかることがあり、胃炎や便秘気味なったことがあるということでした。

 

 

ストレスと内臓下垂が股関節にさらに負担をかける!?

 

お身体をチェックしていくと、右の股関節の可動域は大分狭くなっており、かなり動きが固い状態でした。また足を上に持ち上げるような下腹部の筋肉も弱く、右のお尻の筋肉もうまく力が入らない状態だったのです。またその他、右側の副腎(ストレス調整臓器)が肥大して張っており、右下腹部の内臓下垂や盲腸部の回盲弁という腸の弁が緩んでいる感じがありました。

股関節は朝の痛みが強いことや、可動域の制限、そして股関節回りの筋肉の筋力低下など、関節の老化による変形性股関節症が考えられました。またストレスによって副腎という臓器に負担がかかり、腸の弁の問題(ストレス時によく起こる)と盲腸や回腸部の下垂によって、股関節の辺り(鼠径部)を圧迫し、股関節に関わる筋肉が筋力低下を起こしたこともさらに追い討ちをかけているようでした。

 

治療ではまず、股関節の関節腔(関節の隙間)を広げるように足を牽引して、様々な方向に動きをつけていく治療を行いました。その後、副腎の治療(内臓テクニックによる)や内臓下垂、腸の弁に対するアプローチをしていきます。そうすることで、大分股関節の動きは回復してきました。最後に股関節と深く関わる骨盤の傾きや筋肉のバランスをしっかり治療して終了です。治療後は大分股関節の痛みが軽減したようで、私も安心しました。この方へは、自宅でのケアとしては、股関節を家族の方に引っ張ってもらうことや股関節の前部を伸ばすようなストレッチをお伝えしています。その後の経過はとても順調です。

 

 

今日のpoint

今回の股関節の痛みの原因は「長時間の股関節に負担のかかる姿勢や年齢などにより起こった変形性股関節症、そしてストレスによる副腎の肥大と内臓力学的な問題(内臓下垂)によって股関節にさらなる負担をかけていたこと」でした〜。

股関節は、様々な筋肉が関わっている人体で最も大きな関節です。年齢が上がってくると股関節や膝など、身体の体重を支えている足の関節は問題を起こしやすい部位です。もちろんこういったことに対する日々のケアはもちろんですが、その他ストレスや内臓下垂などによっても股関節に負担をかけることはよくあります。健康を維持していくためには、筋肉骨格系はもちろんのこと、ストレスコントロール、そして日々の食生活など、様々な面からバランスをとってあげることがとても大切ですね。今回はまさにそれが良く理解できるケースだったと思います。こういった問題について、あらゆる角度から見ることが出来るカイロプラクターはなかなかいません。なかなか良くならない症状をお持ちの方や、どこに行っても痛みの原因がわからないような方でも、是非一度ご相談くださいね。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
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