今日は五十肩ならぬ肩の痛みのケースを紹介して行きます。

この方(40代女性)は2、3週間前から肩が痛くなり、なかなか治らないので五十肩の心配もあり、来院されました。特に肩が全く上がらないわけでもなく、肩は上がるは上がるが、下におろす時や、ある方向で痛みが強くなったりするそうです。また特に痛めたような記憶はなく、強いていうとその頃、引越しをしたので、重たいものを何度も持ったということでした。

 

 

胸の筋肉を痛めたことが肩痛の原因!?

まず肩の動きをみていくと、正常な左肩に比べて右肩の動きはスムーズではなく、どこか引っかかるような感じがしていました。また肩甲骨の動きも悪く、肩甲骨を動かしていく筋肉も硬く、筋力が発揮出来ていない状況だったのです。
肩関節自体は動きが悪くなっていましたが、とは言っても五十肩のような関節包が萎縮している感じはなく、何よりも肩が前方に丸まっており、胸の筋肉が過度に緊張しているのが印象的でした。
また胸の筋肉を触ってみると痛みが顕著だったのです。

 

治療では、まず肩甲骨を動かして行く筋肉の硬い部分を取り除き、脇の辺りや肩甲骨内側の筋肉などしっかり硬結を緩めていくような治療をしました。その後肩関節の動きをひろげるようにつけること、そして胸の筋肉については痛みがなくなるまでしっかりと筋繊維を治療していきました。

胸の筋肉に対しては丁寧に時間をかけてケアしましたが、治療後は肩が違和感なく動かせるようになり、ご本人も喜ばれていました。

 

 

今日のpoint

今回の肩の痛みの原因は、「物を持ち上げる時に胸の筋肉を無理に使い過ぎたために痛めてしまい、その後筋肉が過緊張を起こすと同時に肩関節や肩甲骨の動きの低下、肩前後の筋バランスの不均衡などが起こったこと」でした〜。

今回のケースでは、普段から重いカバンなどを肩からかけることで、肩周りの筋肉の緊張やアンバランスがつくられていた状況で、無理に引越し作業で筋肉を酷使したことで、筋繊維を痛めてしまった例でしょう。
たしかに五十肩などの状態と似ている部分もありますが、原因は全く違う筋肉の損傷によるものでした。
またご本人もびっくりされていましたが、普段、胸の筋肉や脇の筋肉がこんなにも痛いことにはあまり気づかないものなのです。
大抵は首や背中、肩などの痛みとして感じるのですが、自分の気づかない部分の筋肉が問題になっていることも多くあります。

こういった隠れた問題を探し出すのもカイロプラクティックの得意とするところです。気になる方は是非一度受診をお勧めします。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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