腰痛case48.2

今日は、典型的な腰痛のケース(60代女性)のお話をしていきましょう。この方は、ここ1ヶ月程、ペットの犬やお孫さん(赤ちゃん)を抱っこしたりすることが続いたことで中腰姿勢でいることが多く、腰が重痛くなってしまったようです。

 

 

中腰姿勢が続くと腰が痛くなる!?

 

まず腰を見ていくと、確かにとても腰の筋肉が張っていました。また腰の骨の前彎(腰の辺りは背骨が前方にカーブしている)がなくなり、腰が丸まるようになっていました。またそれは特に腰の下、骨盤との境目ぐらいが顕著で、腰を沿っていくような動きも減少していたのです。腰椎の関節の動きをみてみると、やはり関節の可動域は減少しており、それによる腰部筋肉への負担が大きいようでした。

 

治療では、まず骨盤の捻れをとるようにブロック(骨盤の左右に交互に挟んで調整するもの)を置いていき、左右のお尻の筋肉のバランスを摂りました。これによって捻れはなくなってきたので、その後、可動性ベットを使いながら、腰の部分に反る動きが戻るように何度か腰を丁寧に押して動かしていきました。こうすることで大分動きがやわらかくなってきたので、次に腰椎の関節治療を行っていきます。また最後に腰の前面の腸腰筋のバランスをとって治療終了です。治療後は大分腰が軽くなったようで、ご本人も喜ばれていました。なお、腰に関しては中腰姿勢が続いた後には逆に反らす運動を何回か行うようにアドバイスしました。いわゆるマッケンジーエクササイズと呼ばれるものですね。動かすことで関節の可動域がつき、痛みが軽減していくようであれば続けてもらうことをお願いしました。

 

今日のpoint

今回の腰痛の原因は、「中腰姿勢が続いたことで、ずっと同じ負荷を強いられる腰椎の関節が問題を起こし、柔軟性が全く落ちてしまったこと」でした〜。

ほとんどの腰痛のケースで、こういった腰椎や骨盤の可動域が減少する、関節の動きが悪くなることは関わっていると言っても過言ではありません。特に同じ姿勢を強いられる方は要注意でしょう。一度関節が固くなってしまうと症状も繰り返しやすく、また自分で動きをつけるのも難しいので、一度しっかりと治療してしまった方が早いでしょう。なお、こういった際のマッケンジーエクササイズや腰を動かしていくような運動は適している場合が多いです。こういったエクササイズについてもその方の症状によって合う、合わないがあるので、専門のカイロプラクターにアドバイスを受けるのが一番です。

 

K.K.

 

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