逆流性食道炎 GERDが、食道括約筋が緩むことが原因で起こるという話をしてきましたが、食べ方や姿勢の他にも食べるものによっては、この括約筋をゆるませる作用をもつ食材があります。

 

チョコレート、トマト、生のタマネギ、ニンニク、黒こしょう、酢、ペパーミント、フライやてんぷら、炭酸飲料、アルコール、カフェインを含む飲み物・・・

 

などは、大量に摂取すると食道括約筋を緩めることがあります。

 

また栄養療法で有名な Dr Wright は、高脂肪食が括約筋の圧力を下げると言っています。

こ れには、十二指腸と空腸近辺で分泌される消化管ホルモン(コレストキニン)が関わってきます。コレストキニンは、脂質やタンパク質という消化に時間がかか る栄養素を、ゆっくりと時間をかけて胃の中で消化分解させるために働くホルモンですが、このコレストキニンの働きの一つに、胆のう周囲の筋肉を緩めて脂質 の分解をする胆汁分泌を促進する作用があり、さらには食道括約筋を緩めてしまう作用もあるのです。
このコレストキニンは脂肪の多い食事をしたときにたくさん分泌されるホルモンなので、脂肪の多い食材を、短時間に大食いすることによってコレストキニンの分泌が増え、括約筋を緩めてしまうのです。

その他、甘いものの摂取で、この食道括約筋が緩むことがあるのはよく言われていますが、カイロプラクターの Dr Maffetone はガスや膨満感による逆流性食道炎の症状の悪化は、デンプン質や加工された炭水化物を食べることで起きる場合があると言っています。さらにそれらの食べ物 と同時にタンパク質を大量に摂取することでガスを作る原因になるともいいます。これは消化のスピードが違うことにより、胃での消化がスムーズに行われない ためです。
この場合、炭水化物やラクトース(乳糖)を含む食品を減らす、もしくはなくすことで消化をスムーズにし、逆流性食道炎の兆候を改善することができます。

 

 

このように食べるものによっても食道括約筋の働きが低下し、GERDを引き起こす場合があります。またニコチンやカフェインが括約筋の圧力を下げることがわかっているので、喫煙やコーヒーなどは控えた方が良いでしょう。

早食いや大食いをやめ、しっかりと噛んで食べることがGERDの予防、強いては消化吸収に大事な最低限のポイントであることを覚えておいてください。
また高脂肪食を避け、炭水化物やタンパク質を同時に大量にとることを控える、また野菜などの食物繊維を食事にしっかりと加えることがGERDの改善に大きな助けになってくれるでしょう。

 

 

K.K.

 

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