今日は私のところに来た頭痛患者さんの紹介です。

この方は、肩こりがひどく側彎症もあるので、2〜3週に1回は通って頂いています。先日、突然の片頭痛に襲われて、駅のホームで吐いてしまったということで来院されました。以前から頭痛持ちではあったようなのですが、吐くくらいまでは久しぶりで、首から肩、背中と酷い凝りがあるようでした。頭痛についての話をさらに詳しく聞いてみると、片頭痛の特徴である光や音の過敏さはなく、脈打つような頭痛で右側だけに起こったといいます。

 

 

 

片頭痛にも頚椎の関節が関わる?

首から肩にかけて触診していくと、左右ともに筋肉が非常に硬く張っていました。また後頭骨と上部頚椎の間の関節にまったく動きがないことが確認できました。そして、頭蓋骨の状態をチェックすると、後頭骨や頭頂部の縫合(頭蓋骨のギザギザした縫い目)、前後バランスなどが崩れていました。

大分緊張が強かったので、まず後頭部の筋肉をしっかりと緩めることから始めました。後頭部の筋肉は全身に影響があるので、ここを緩めることで良い効果が得られます。その後上部頸椎と後頭骨の関節の動きをつける治療を行い、呼吸を使いながら頭蓋骨のバランスをとっていくようにしました。この治療で大分首の筋肉も緩み、頭部や顔の筋肉のバランスもとれてきました。最後に首~肩、背中と機能していない筋肉には、機能アップの治療を、緊張している筋肉にはストレッチなどを行い、終了です。

治療後は大分頭もスッキリし、肩も楽になったようで、一安心でした^^。

 

 

今日のpoint

今回の頭痛の原因は、「頚椎や頭蓋骨の機能障害により、頭痛に関わる筋肉や神経に悪影響が起こったこと」でした〜。

頭痛の診断は、ほとんどの部分が問診で判断できます。
嘔吐してしまうまでの頭痛は「キケンな頭痛」のケースもあるので、注意深く診察しなければなりませんが、この方の場合は以前も経験しており、その他の兆候がなかったので、通常の検査に移行しました。
片頭痛の特徴がないものもありましたが、吐き気があるということと拍動性ということでおそらく片側性の「片頭痛」でしょう。また頸椎の機能障害からくる頭痛「頚椎原性頭痛」も合併している可能性がありました。
片頭痛の場合はカイロプラクティックで効果あるかは半々なのですが・・・
大抵の場合、この方のように頚椎の関節機能障害(動きの悪さ)が見られます。

私は、片頭痛にも、通常の頸椎関節治療に頭蓋骨の治療を組み合わせることで、かなり良い効果は出せると思っています^^。
こういった場合、頭蓋骨の状態も通常の方よりは、かなりバランスが悪いことが多く、慎重に治療を行っていく必要がありますね。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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