食物アレルギーcase10.2

今日は、小さいころから胃腸の不調に悩んでいる方で、病院では過敏性大腸炎と診断されたケースについてご紹介します。この方(30代女性)は、胃腸不調の原因に食物アレルギーがあるのではないかとIgGとIgA抗体の食物アレルギー検査を受けられました。そうしたところ、大分様々な食材に陽性が出ており、除去の生活をしていたのですが、なかなか体調改善に至らず、他に隠れたアレルギーがあるのではないかとご来院されました。

 

 

血液検査で出てこない隠れた食物不耐症とは!?

 

初めにお身体をチェックしていくと、左半身の筋力が全て筋力低下を起こしていました。こういった状態は内分泌系のバランスが崩れている時に起こります。原因となっている臓器をチェックしていくと、副腎というストレスや免疫などに関連する臓器が機能低下していました。また同じく免疫に関わる胸腺も疲労していたのです。その他さらに検査をしていくと胃酸の分泌の低下や腸の弁の働きが落ちていたりと、胃腸でしっかりと消化吸収出来ない環境があることがわかりました。この検査結果からわかるのは、まだ何か身体に合わないもの(食物アレルギーもしくは食物不耐症)を摂っている可能性があるということです。

そこでカイロプラクティックによる舌の味覚受容器を使った食物アレルギーチェックを行ったところ、IgGやIgAの食物アレルギー検査では出ていない小麦に反応がありました。

 

治療自体は、副腎や胸腺などの免疫に関わる臓器について、機能アップさせるリンパのポイントや関連する背骨の関節などを治療していき、胃酸の分泌に関わる側頭骨の治療や腸の弁の働きについてもアプローチしていきました。また精神的なストレスに関わる頭蓋骨の問題もあったので、それについても治療をしていきました。そして、現在検査でアレルギーが出ている乳製品や大豆、卵その他の食材に関してのローテーション食の行い方や、小麦の除去をまずは2週間行って体調の変化を見てもらうことにしました。また精神的なストレスがあるようだったので、それについてもお話を聞いてみると職場の環境でストレスがかかることがあるとのことでした。そういったストレスについても副腎機能はもちろん、胃腸の消化吸収能力を落としてしまうことで、食物アレルギーや低血糖症などを起こしやすくするので、ストレスコントロールについてのお話もさせて頂きました。

 

 

今日のpoint

今回の胃腸不良の原因は、「ストレス及び継続的なアレルギー食材、また気付いていなかった不耐症の食材の摂取により副腎と胃腸の機能が低下してしまっていたこと」でした〜。

食物アレルギーには、主にIgEが関わる即時型のアレルギーとIgGなどが関わる遅延型のアレルギーがあります。またそれ以外にもこういった抗体を介さない食物不耐症もあるのです。食物不耐症については、血液検査でも出てこないものなので、特定は難しいのですが、当院にいらっしゃる患者さんの中には、今回のケースのように検査を受けてそれに関する食材を避けているのに体調が良くならず、隠れた食物不耐症がある方もたくさんいらっしゃいます。カイロプラクティックの食物アレルギー検査は、その方の身体に直接聞いていくような検査法なので、アレルギー、不耐症問わず、今その方の身体に合わないものが全て出てきます。食材を使っての検査なので、もちろん一度に大量は出来ませんが、不耐症もわかると言った意味ではとても有意義な検査なのではないかと思っています。

食物アレルギーについてお悩みで、何をやってもなかなか体調が改善してこない方は、是非一度相談くださると、また違った角度で体調改善のキッカケが見つかると思います。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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