さて今日は油の話。
最近では、もうお馴染みになりましたが、オメガ3の油やナッツなどに含まれる不飽和脂肪酸が炎症疾患に効果があるかという研究についてです。これはもう世界でも、たくさんの論文が発表されているので、説明は不要ですね。これらの油が、炎症性疾患に効果があることは間違いないですが、C-magaで触れるのは初めてだったかもしれません。

さて行ってみましょう!

 

 

この研究では、食生活で取り入れる不飽和脂肪酸(オメガ3であるα–リノレン酸や魚油、ナッツに含まれる油、オメガ6)が、心臓疾患と炎症疾患に関連するかを調査したもので、2,514人(49歳以上)に対して、どんな種類の食べ物をどれだけ食べるかのチェックシートで食生活のデータを収集したそうです。データの中からは、不飽和脂肪酸と魚油とナッツの量を計算しました。

 

研究は、オーストラリアのナショルナル・デス・インデックスという場所で行われましたが、調査中15年間で、214人が炎症性疾患で亡くなっています。

さて、全体を見て言うと、不飽和脂肪酸(液体の油)をたくさん取り入れていた女性が、そうでない女性に比べて、炎症性疾患に対するリスクが44%(一番年齢層高い人達)減るという結果がわかりました(男の人では同じような結果は得られませんでした)。

 

また個別に見ていくと、α–リノレン酸の場合、それを多く摂取している男女(男女両方とも)は、炎症性疾患のリスクが減っていたそうです。そしてナッツの場合は、51%(20代)、32%(30代)の炎症性疾患のリスクの減少がみられました。

逆に、オメガ3/オメガ6の不飽和脂肪酸の中でも長い鎖のものと、魚を摂取したグループと炎症性疾患の関わりはみられなかったようです。

 

 

結論としては、炎症疾患を減らすという意味では、歳をとっている女性と不飽和脂肪酸(オメガ3)の関係性が一番大きかったということです。

 

残念ながら、魚ではこの影響が見られなかったそうなのですが、このデータによって、ナッツの健康を保護する役割を発見することができ、炎症性疾患に対する不飽和脂肪酸の効能もみつけることができたことは、有意義な研究だったと思います。

 

 

私も毎朝、α-リノレン酸の油をサラダにかけて食べています。
また、ナッツの栄養の高さは折り紙つきですよ!^^。
私のおすすめは、アーモンドやくるみ。これらはビタミン・ミネラルも多く、炎症性疾患に効果がある不飽和脂肪酸も多く含んでいるのです。
みなさんも是非、間食にナッツはいかがですか?

 

K.K.

 

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参考:

Consumption of polyunsaturated fatty acids, fish, and nuts and risk of inflammatory disease mortality1,2,3

1. Bamini Gopinath,

2. Anette E Buyken,

3. Victoria M Flood,

4. Marianne Empson,

5. Elena Rochtchina, and

6. Paul Mitchell

+ Author Affiliations

1.     1From the Centre for Vision Research, Department of Ophthalmology and Westmead Millennium Institute, University of Sydney, Sydney, Australia (BG, ER, and PM); the Research Institute of Child Nutrition, Rheinische Friedrich-Wilhelms-Universität Bonn, Dortmund, Germany (AEB); the Faculty of Health and Behavioural Sciences, University of Wollongong, Sydney, Australia (VMF); and the Immunology Department, Auckland City Hospital, Auckland, New Zealand (ME).

+ Author Notes

  • 2 The Blue Mountains Eye and Hearing Studies were supported by the Australian National Health and Medical Research Council (grant nos. 974159, 991407, 211069, and 262120).
  • 3 Address correspondence to P Mitchell, Centre for Vision Research, University of Sydney, Westmead Hospital, Hawkesbury Rd, Westmead, NSW, 2145, Australia. E-mail: paul_mitchell@wmi.usyd.edu.au.