2009年8月の論文ですが、面白い視点で書かれていたので紹介していきましょう。
話題は、赤ちゃんのへその緒の話です。

 

 

この論文では「出産した直後、母体にある胎盤の構造がすぐさま行動を停止するわけではない」と述べており、最近の医療現場ですぐ「へその緒」をとってしまうことに疑問を投げかけています。

最近、すぐに「へその緒を」とってしまうと、胎児の中で30%も血流が少なかったり、50%も赤血球が少なかったという結果も出ているのですね。またこういう場合は、局所貧血によるダメージも起きやすいそう。またあまりにも血液が少なすぎて、炎症のようなものが起きやすくなるということです。

 

 

 

大切なステムセル

この研究では、7日間しかたっていないネズミに、「へその緒」のステムセル(ステムセルとは:臍帯血に含まれている造血幹細胞のこと。ステムセルは赤血球や白血球などを作り出すもとになる細胞。臍帯血の中にたくさん含まれています。その存在に気づかれない間はずっと捨てられてきたものです)を注入する実験をしていました。

その後、このネズミにわざと脳障害を起こさせて、普通だったら起きるような不全麻痺がステムセルを注入していたことで、防げたというのです!

これはすごい発見ですね^^。

 

だから、このような能力を持っているステムセルを早い段階で遮断してしまうと、新生児の細胞の活性能力などが低下する可能性があるかもしれないということなのです。

 

 

最後に、最近注目されているステムセルを詳しく説明しましょう。

 

〜ステムセル〜

「さい帯血」はお母さんと赤ちゃんをつないでいる、へその緒の中に含まれている血液です。さい帯血には「幹細胞」という、体のさまざまな種類の細胞のもとになる細胞が豊富に含まれています。このさい帯血に含まれている「幹細胞」のことをステムセルというのです。

たとえば、赤血球・白血球・血小板などの「血液のもと」となる造血幹細胞や、神経・筋肉・心臓・血管・骨・皮膚などの修復に役立つ可能性を持つ細胞など、多種多様な細胞に分化できる能力を持つ「幹細胞」を含んでいることから、さい帯血への医学的関心は近年急増しています。さい帯血は、お母さんの血液ではなく、赤ちゃんの血液です。白血病や再生不良性貧血等の血液疾患に対する治療に役立つだけでなく、現在臨床試験や研究段階にある再生医療への応用が期待されています。

赤ちゃんの血液ゆえに増殖能力が優れた未熟な細胞を多く含んでおり、移植した細胞が引き起こす拒絶反応が低く、環境条件に適応しやすい性質があります。またステムセルには自己再生能力があります。
白血病や再生不良性貧血、悪性リンパ腫等の血液の病気にかかったときに強力な化学療法によってある程度の治療が可能ですが、ステムセルが減ってしまうと正常な血液を造る力が弱くなり抵抗力がなくなってしまいます。
そこでステムセルを移植すれば骨髄の造血機能の再生がはかられ、新鮮な血液を作る力が強くなり、抵抗力がつき、助かる可能性が大きくと言われています。

 

 

最近このステムセルを保存することもできるそうですね!
新しい医学の分野にちょっとドキドキします^^。

 

 

K.K.

 

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参考文献:

Could early cord clamping harm neonatal stabilisation

2009/8/1