私たちカイロプラクターとくにアプライドキネシオロジーを行うDrは、患者さんの症状の原因を特定する時に「筋力検査(MMT)」をよく使います。
私も、臨床では、筋力検査によってどの筋肉がしっかり機能を果たせてないか、そしてそれは関節が原因なのか、内臓器が原因なのかまで判断しています。
言わば、MMTはアプライドキネシオロジーを行う人にとっては、重要な検査道具とも言えるでしょう^^。

 

 

今日、紹介するのは、そのMMT と頚椎の痛みに関する研究(2010.7)です。
要点だけ簡単にお話しますね!短いです。

 

この研究では、頚部に痛みがある人と全くない人に対してMMTを行って統計を取りました。

まずグループ1では、首に痛みを持っている148人の患者さん(男50、女98、平均年齢37歳)に対して、MMTを行いました。その中で、37人はむち打ちのようなケガ、21人は慢性的な首の痛み(外傷ではない)を持っていました。
そして次にグループ2では、頚部の痛みがなく、なおかつ、そういう経歴のない100人の患者さん(男39、女61、平均年齢38歳)に対してMMTを行いました。

ちなみにMMTを行った筋肉は首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋と前斜角筋)、後側の筋肉(上僧帽筋、頚椎伸筋群)です。

 

 

その結果、グループ1の148人中、139人がMMTの検査でどれか一つで痛みを訴えました。また筋力自体も弱かったといいます。逆にグループ2では、100人中、30人だけが陽性の結果でした。

この研究によると、頚部の痛みを持っている人は明らかにMMTで陽性が出てくることが多いことがわかりますね!

頭の中では、もちろん理解していますが、こういう統計を取ってみると改めてMMTが、高い評価が出せる可能性があることがわかりますね。
もちろんそれは、その人のMMTの熟練度にもよります。どれだけ感度のあるMMTをできるか、そしてどれだけ特定の部分に焦点を合わす事ができるか。

しかし、私たちアプライドキネシオロジストが使う筋力検査は、熟練すればかなり効果的な検査法になることは間違いないです^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。

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参考:

Association of manual muscle tests and mechanical neck pain: Results from a prospective pilot study

Scott C. Cuthbert, D.C., Anthony L. Rosner, Ph.D., LL.D.[Hon.], LLC, Donald McDowall, D.C., DIBAK, FACC

Received 6 July 2010; received in revised form 9 November 2010; accepted 19 November 2010.