ウォーキングしている足の写真|C-maga

 

今日は、ちょっと珍しい腰痛と歩行時のふらつきのケースについてご紹介しましょう。

 

この方(90代女性)は15年前に圧迫骨折をしてから腰痛が続いているということで、痛み止めや精神安定剤を飲むことでなんとかやっていたそうですが、10年前に再度圧迫骨折をして以来益々酷くなる腰痛をなんとかしたいということでご来院されました。
特に気になったのは、10年前に脳内出血により斜視になっており、眼も眼梗塞を患い、何より、地面を見るとグラグラして、足元もひどくふらつくという点です。

 

病院には、ふらつきや腰痛は、年齢のためと言われているそうですが、ご本人はそうは思えないということで、すがるようなお気持ちでご来院されたそうです。

当院のクライアントさんからのご紹介でしたが、私も気持ちを引き締めてしっかりみさせていただきました^^。

 

 

骨盤のねじれによって起こる腰痛とは!?

 

 

まずは、ふらつきが気になったので、神経学的な検査をさせていただきました。
そうすると、左脳と右脳のバランスが悪いことがわかりました(この問題は左右の筋肉のアンバランスを引き起こします)。
また眼球をチェックしていくと、右上の方を見たときにサッケード現象(細かく震えたり、揺れたりするような動き)が見られました。

 

こういったケースでは、頭蓋骨の問題や神経的な反射の問題が隠れていることが多く、正常な神経の統合ができていないことが考えられます。
おそらくは歩行時のふらつきも、ここが原因になっているようでした。
神経の統合が出来ている正常な身体の筋肉では、促通と抑制がコントロールされています。
ある環境下では、ある筋肉は弱く、ある筋肉は強くなることで、その動作を可能にしています。
具体的に言うと、歩行時においては、上半身の筋肉と下半身の筋肉の前側と後ろ側が交互に促通と抑制が起きています。

これがスムーズにリズムよく行われていないと、もちろん歩行もうまく行きません。

 

施術では、こういった神経の不統合を改善していくために、歩行時のように足と手を動かしながら、目線を誘導していくようなエクササイズを行ったり、機能低下している脳の側に刺激が入るように施術をしていきます。

また、股関節の動きがかなり悪かったので(骨の変性)、動きをつけるように伸ばしながら、ゆっくりと可動域を広げていきました。もちろん、骨盤や腰椎にも動きをつけるような施術を行います。

 

 

今日のpoint

今回の腰痛とふらつきの原因は、「脳内出血などの影響による神経の不統合と、腰椎・股関節の変性(関節の老化)による機能障害」でした。

 

珍しいケースかもしれませんが、神経の統合がうまく行かないようなケースは案外臨床でも見かけます。
地道に関節を動かしていくような施術と、ご自宅でのエクササイズによって、このような症状でも改善させることは可能です。

今後もしっかりみさせて頂ければと思います^^。

 

K.K.

 

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