今日は、様々な症状でお悩みだった方(50代女性)のお話をしていきましょう。この方は、以前から胃の痛みで来院され、たまにめまいや息切れ、そして胸の違和感とともに、不整脈のようなものを感じていらっしゃいました。もちろん病院でも検査されていますが、特に異常はなく、困ってご相談くださったのです。
めまい、息切れ、動悸、胸の違和感は、回盲弁症候群!?
こういった不定愁訴系の問題は、いろいろな原因が考えられるため、まずは全体の内分泌バランスをみていきました。そうすると、かなりバランスを崩しており、特に腸の状態が良くありませんでした。また免疫などに関わる脾臓の機能低下もみられたのです。そして、次に腸の状態をしっかりチェックしていくと、回盲弁という小腸と大腸の間にある逆流を防いでいる弁の具合が良くないことがわかりました。回盲弁については以前も話したことがありますが、この問題によって様々な症状があらわれます。
〈回盲弁症候群で起こる症状〉
動悸
心臓の粗動
活動時の胸部痛
偽性メニエール症候群
片頭痛
就下性浮腫
右肩の痛み(滑液包炎に類似する)
首のこり
めまい(午後に起こりやすい)
耳鳴り
吐き気
失神
偽性副鼻腔感染症
急激な口の渇き
目の下のくま
全身の痛み
胃の痛みについては、糖質の摂り過ぎや食物不耐症に対する食事改善とサプリメントで大分良くなっていました。胃の問題と回盲弁症候群は連動して起こることもありますので、今回もしっかりと治療させて頂きました。治療では、腸や回盲弁のリンパポイントをゆっくりとマッサージしていき、その後腸内ガスが溜まっており、腸壁が緊張している部分を緩めていきます。また回盲弁に関わる頭蓋骨や背骨の関節部の治療そして経絡治療も合わせて進めていきました。その後、回盲弁についても弁を直接押圧しながら、治療していきました。最後に食事のアドバイスと、マグネシウムオイルをお勧めしました。マグネシウムの不足でもこういった症状は起こります。糖質過多の食生活やストレスによってマグネシウムは不足しやすいのです。
次回の治療時には、こういった症状はかなり改善されたようで、笑顔をみせてくれました。
今日のpoint
今回のめまい、息切れ、動悸、胸の違和感の原因は、「食生活の乱れによって腸内の状態が悪化し、回盲弁の機能障害が起こったため」でした〜。
上記の回盲弁症候群の症状を見てみるだけで、様々な症状に関わっていることがわかると思います。もちろん全ての症状が起こるわけではなく、人によっては自覚症状がない方もいますし、どれか一つが当てはまる方もいます。ただ、症状については実際本当に辛いものが多く、原因がわからず悩んでいる方もいます。こういった腸の問題に精通しているドクターも少ないので、お困りの方は一度ご相談くださいね。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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