今日は副腎疲労から起こった身体の不調のケースです。

この方(30代男性)は、1ヶ月前から上を向くと右首の前が引っ張られるような感覚があり、ここ1週間は張りが強く我慢できなくなってきたので来院したということでした。また2週間前くらいから熱が38度ほど出ていて、医者に行って血液検査をしても原因がわからず、抗生剤を飲んでいるとのこと。熱は日に日に下がっているそうで、今朝の体温は37度だそう。

原因はわからなかったようですが、ストレスによる過労からきているのではないかと思い、そういった症状に対する治療を受けたくて来院されたのですね。

 

 

副腎疲労は原因不明の症状を起こすことがある!?

検査をしていくとたしかに首筋の筋肉がかなり張っていることがわかりました。またストレス調整臓器である「副腎」に関わる筋肉に筋力低下が見られ、肥大している感じがあったのです。

また頭蓋骨や顎関節などにも問題があり、感情的なストレスがかかった時によくバランスを崩しやすい部分でした。精神的なストレスがなにかなかったか聞いてみると、症状が出る少し前に急激なストレスがかかったということをお話されていました。

 

治療では、まず一番問題になっている副腎の機能をアップさせることを優先して行って行きました。リンパのポイントや頭蓋骨、顎関節の治療を行い、背骨の関節や骨盤のバランスを整えました。これらの治療で大分首の張りもとれたのですが、まだ筋肉の張りがあったので、顎に関わる筋肉を口の中から緩めることと首筋の筋肉に対してもアプローチしていきました。

治療後には、首の張りが驚くほど軽くなったということでご本人もびっくりされていました。治療は継続して経過を見ていくのが重要なこと、またご本人のストレスコントロール、食生活、運動などのアドバイスもさせていただき、ビタミンCやマグネシウムなどの栄養素の摂取、場合によっては副腎をサポートするような副腎エキスやハーブもあることをお話して治療が終了です^^。

 

今日のpoint

今回の首の張りと原因不明の発熱の原因は、「急激な精神的ストレスがかかったことで副腎の過活動そして疲労を引き起こし、原因不明の発熱や頭蓋骨・顎関節の問題による首の張りを作ったこと」でした~。副腎疲労の症状の中に、「原因不明の熱が続く」というのがあります。これはまさに全身の様々な機能をコントロールをしている副腎が問題を起こした時に起こる症状でしょう。
これらの他にも・・・

 

朝起き出す気力がない
喜怒哀楽が激しくなった
食事をすることが疲れる
午前中に仕事に集中する気力がない
風邪などをひきやすくなった
風邪をひいても治りにくい
夕食を食べた後に気分がハイになる(低血糖)
傷がいつまでも治らない
日中でも頭の中に霞がかかったような状態
立ちくらみが頻繁に出る
原因不明の微熱が続く
PM3〜6時、猛烈な睡魔に襲われる
睡眠薬を飲まないと寝れない
朝食べたものが夜には思い出せない

 

などと本当に多くの症状があります。
これ以外にも副腎によって全身の筋肉骨格系のバランスも崩れるため、腰痛や肩こり、頭痛、痺れなどが起こることも不思議ではありません。
ストレスは本当に甘くみてはいけません。
私もストレスによってまったく身体が動かなくなってしまった人、人が変わったように暗くなってしまった人、たくさん診てきました。
ストレスには様々なものがありますが、家族との死別や大切な人との別れは否応なしに、多大なストレスを身体にかけることでしょう。この方の場合もそういった精神的なストレスがかかったことが原因でした。
また日々のストレスが積み重なることによっていつか破綻してしまうこともあります。
こういった症状に心当たりがある方は、お医者さんではあまりわかってもらえない分野なので、一度ご相談くださいね^^。
K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。

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