メニエール病。めまいや耳鳴りで病院に行くと、こう診断される人多いのでは?
そんなメニエール病が、もしかしたら回盲弁という腸の大切な機能を果たす弁の問題からきていたかもしれないと言ったらどうでしょう。
今日は、そんな回盲弁症候群の1症例を紹介しましょう。

 

 

産後のめまいの原因は!?

この方は、30代女性で、産後の腰痛で来られた方でした。

 

3週間前に出産し、その後ひどくはないが腰痛があり、疲れると左モモ裏あたりにシビレが出るということでした。またここ最近疲れでめまいや左耳が聞きづらく、左耳がふわーっとする感じがするということ。めまいや耳の不快感は朝方が一番感じ、病院ではメニエール病と診断され、この症状は3〜4年前にも経験しているそう。

骨盤の状態をチェックすると(出産前後では女性特有のホルモンが出て、身体の靭帯などの支持組織を緩め、骨盤を開きやすくしますが)左の関節がまだ緩く、不安定な感じが残っていました。またそれに伴いお尻の筋肉が固くなっていたのです。腰痛は骨盤の不安定な状態が筋肉のアンバランスを引き起こし、腰に負担をかけているのでしょう。

 

 

さて、めまいや耳の不快感に関してなのですが、まず眼球の動きと聴力の検査を行いました。眼球は上に向いた時に向きづらさと気持ち悪さがあり、聴力は問題ありませんでしたが、左耳で聞くときに音が鳴っている方向がややぼやけるようでした。また、この方は胃腸の状態もあまりよくないとのことで、回盲弁(小腸から大腸の移行部の弁)をチェックすると機能低下がみられました。回盲弁症候群では、便通の状態や身体の各症状が悪く出たりするのですが、その徴候の中にめまいや耳鳴りがあることで知られています。

 

骨盤に関してはまだ不安定な状態なので、左右の捻れをブロックで整え、関節に対する軽めの治療、また左のお尻の筋肉の固い部分を取り除くような筋操作を行いました。
めまい、耳の不快感に関しては回盲弁に対する刺激とリンパのポイントの治療を行い、眼球の動きを考慮して頸椎の関節を動かしました。また目や耳の問題に頭蓋の状態も関わることがあるので、頭蓋のバランスをとるように治療を施しました。

 

治療後は大分、めまいや耳の不快感がとれたようで、眼球も上に向きやすくなりました。骨盤はまだ安定するまで少し時間がかかるので継続してチェックが必要になります。

 

 

メニエール病は耳鳴りや回転性のめまいが出る病気ですが、この方の場合は回転性めまいはなく、耳鳴りもなかったので、頭蓋骨や頸椎の状態を整えることで眼球の動きをスムーズにしてみました。めまいや耳鳴りは難しい症状でもありますが、カイロプラクティックで効果が出る場合もあります。頭や頸椎のバランスを取り、神経学的に良い影響を与えることが良い結果を生む場合があるのですね。

 

 

今日のpoint

産後のめまいと耳の違和感の原因は、「産後の副腎疲労で、回盲弁の機能低下が引き起こされたこと」でした〜。

回盲弁の問題はあまり知られていませんが、回盲弁の問題で、全身のむくみが出やすくなるので、それによるメニエール様の症状が出ることも考えられます。出てくる症状はなかなか腸の問題から来ていると思わないものが多く、見逃しやすい症状なんです。

 

 

K.K.

 

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