今日は、昨日に引き続き、過去の外傷による問題のケースを紹介しましょう。
20代の男性の方ですが、全身の疲労感と特に顔・首・肩こりや疲れで来院されました。

 

仕事がシステムエンジニアで、一日中パソコンに向かっているため、慢性的に首や肩のコリがあるとのこと。ここ5年くらい疲れが顔に出やすく、全身的な疲労感も感じることが多いそう。ひどい時は仕事に集中できない程になるときも。
この方は、過去に事故により顔面損傷で54針縫合手術を受けた経験がありました。

 

 

 

過去の外傷によって全身の筋肉の緊張が起こる

通常デスクワークの方に見られる悪姿勢による筋のアンバランス(前後の筋肉のバランス、猫背などの原因)はあまりみられず、ただ首や肩はもちろん全身的な筋肉の緊張がかなり強い状態でした。
過去に大きな外傷があることが関わっている可能性が大いにあると感じたので、過去の外傷に関する神経学的な検査を行うと、陽性の結果がみられた。(これは、過去の外傷の侵害刺激の情報を大脳が記憶しており、そのことにより筋肉が緊張を作りやすい状態だったり、正常な反応ができなくなっている状態をいう)

その他、背骨の関節の機能障害はいくつかみられたが、後頭骨と頸椎1番の間の関節の機能障害が顕著だった。

過去の外傷によって神経の正常な伝達や統合性がうまくできていなかったので、それに対する治療を行いました。傷害部位に直接触れていてもらい、傷害を起こした時に防御反応で過緊張したであろう筋肉に対して刺激を与える方法です。これで大分全身の筋肉の緊張状態がなくなってきました。後は、さらに筋骨格系の状態を安定させるため、背骨の機能障害に対して全身的に治療をし、特に後頭骨に関してはしっかりと動かすようにしました。

治療後、大分、顔の疲れ、頭のボーっとした感じがなくなったようです。大抵の場合、過去の外傷による問題は再発しませんが、この方の場合は怪我が大きいのであと数回チェックする必要があるかもしれません。

 

 

今日のpoint

今回の全身の疲れやコリの原因は、「過去の大けがにより、カラダの神経バランスが崩れ、全身の筋肉に緊張状態を作りだしていたこと」でした〜。

こういった症例は、あまり聞いたことがないかもしれませんが、簡単にぶつけたり、捻挫したりということでも起こりえることなので、過去の外傷や傷害により、現在の身体の問題が起こっているケースは多々あります。患者さんの中でも70~80%が多かれ少なかれ関わってことがあり、外傷に対する治療を行うことで、かなりの問題が取れることも確かなのです。

 

 

K.K.

 

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