首の痛みcase11.2

今日は、胃の機能低下によって起こる興味深いケースをご紹介します。この方(30代女性)は、5年前から気にならない程度の頭にモワーとした感覚があり、ここ半年はそれが激痛に変わったということでした。首の付け根の辺りから、ズンと押し上げるような頭痛があり、こめかみの辺りで血管が疼くような痛みがあると言います。病院でレントゲンやMRIを撮ったところ首の骨が狭いということでしたが、確かに5年前から激務で身体がゆがんでいる感じがするとのことでした。そして、この半年、頭痛、首、こめかみの痛みに伴い、動悸や不整脈があり、夜も寝れないそう。その他、いつも下痢気味で、食事は1日2食、大抵ファーストフードや冷凍食品だったそうで、3ヶ月前から玄米などの健康に良いものを摂るようになったそうです。

 

 

こめかみの痛みと動悸が胃の機能低下と食道の問題で起こっていた!?

 

まず身体全体のバランスを診るようにしました。そうすると左半身は全体的に力が入りにくい様子があり、胃の機能低下が検出されました。胃の辺りは押圧すると痛みがあり、食道を圧迫するように押し上げるとさらに痛みがあるようでした。胃で何かしら消化不良が起こり、それによる食道と胃の緊張、そして隣に位置する心臓への影響があることは明らかで、案の定、心臓に関わる筋肉は筋力低下を起こしていました。こういった隣合わせの内臓同士のフィクセーション(動きの悪さ)は、その働きに問題を起こすことになります。心臓の場合は動悸や不整脈などもよく起こりやすい症状の1つでしょう。また胃の機能低下の時にはよくみられる顎関節の問題があり、それにより左の側頭部、首筋までが非常に強く張っているのが分かりました。治療では、まず胃のリンパのポイントを刺激すること、それと胃に対する内臓治療(胃の筋肉の固まっている部分を緩め、胃の働きを良くする)を行います。その後食道と胃のストレッチをしながら、心臓への圧迫を取り除くように胸のストレッチとフィクセーションのリリースを行ないました。そして、顎関節についてもしっかりと噛む筋肉や顎を動かす筋肉の治療をし、頸椎部や胃に関わる背中の関節部についてもカイロプラクティック治療を行っていきました。

治療後は、大分首回りと頭が軽くなったようで、喜んでいらっしゃいました。普段のアドバイスとしては、胃の消化に関わる胃酸、そしてその胃酸を作る時や分泌をコントロールするにも必須であるミネラル「亜鉛」を摂ってもらうこと、食事の際の消化を良くするためにレモン水や大根おろしを摂ることなどをお伝えさせて頂きました。

 

今日のpoint

今回のこめかみの痛みと動悸の原因は、「度重なる仕事の忙しさによるストレス過多の状況と悪い習慣により胃の機能低下が起こり、それによって食道と心臓におけるフィクセーション、そして顎関節機能障害が起こったこと」でした。

単に頭痛や首の痛みなどについても、こういった普段は考えつかないような原因から起こっていることもあります。また動悸や不整脈なども実際心臓の病気でなくても起こりえるということですね。こういった症状でお困りの方がいれば、是非一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
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スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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