今回は、食べ物アレルギーが関節炎を悪化させてしまうというお話です。

栄養療法のDr Wrightは、リウマチ性関節炎は食品過敏性が原因で発症するものではないが、ほとんどの患者さんが食品過敏性によって症状を悪化させていると言っています。
薬品を使わない自然な治療を志向する医療家の必読書である「An Alternative Approach to Allergies」の中で、シーアラン・ランドルフ医学博士は、過敏症を起こす食品や化学物質を排除することにより、リウマチ性関節炎の症状が著しく改善されたケースを詳細にレポートにしています。またその他の研究でも、リウマチ性関節炎の患者さんのアレルゲンを突き止め、それを排除することで治療の効果が上がったと報告しているものもあります。

これはすごいことですね^^。

 

 

アレルゲンを排除すれば、関節炎が治る!?

Dr Wrightは、アレルゲンや合成添加物を排除することで、ほとんどすべてのリウマチ性関節炎患者の症状が改善されると述べており、それでもし症状が改善されたとしても、また排除していたアレルゲンをとると必ずといっていいほど関節炎がぶり返す傾向があると言います。
関節炎がアレルゲンの食品を排除するだけでなくなるというのは驚きです。

 

いままでやってきた関節の変性(老化)に関してもアレルギーが関わっており、なかには、アレルギーが関節組織の変性原因になっている場合もあるのです。
たしかに前回、紹介した患者さんにも食品アレルギーがありましたね。

 

また、骨関節炎にはさまざまな原因がありますが、最近になってナス科の植物への過敏性が注目されてきました。ナス科の植物に含まれる天然の化学物質への過敏性が骨関節炎を進行させる因子の一つになるのではと推定されています。もちろん、これはアレルギーを持っている人だけの話ですが、ナス科というと、ナス、じゃがいも、トマト、ピーマンなどがあり、タバコもナス科の仲間なので、毎日触れている食材でもあります。
これが、わかったのは園芸学教授のノーマン・チルダース博士が自分の関節炎の原因がトマトにあったと報告してからだそうです。ナス科には、「ベラドンナ」などの有害植物もあるそうですが、チルダース博士は、じゃがいも、トマト、とうがらし、ナスなどのお馴染みのナス科の植物にも同じ成分がごく薄い濃度で含まれていることを知っていました。そして彼は、この成分に過敏な体質の人がいるとすれば、極めて薄い濃度であっても健康になんらかの悪影響が現れるのではないかと考えたのです。

自分自身の関節炎を克服した体験と多くの症例をもとに、チルダース博士は「ナス科植物除去食」を考案し、著書の「A Diet to Stop Arthritis」で詳しく解説しています。
その中では、ナス科の植物を除去する食事には幅広い疾患に対する改善効果が認められたと述べていますが、なかでも最も効果が現れやすかったのは骨関節炎だったというのです。
またその食事で症状が改善された患者さんに、再びナス科の植物を食べさせてみると、ほとんど全員の症状が即座にぶり返したそうです。

 

しかし、ナスの話はビックリしますね・・・。
現在の説では、ナス科植物への過敏症は「コリンエステラーゼ」という酵素の働きが阻害されるのが原因ではないかと言われていますが、まだ詳しいことはわかっていません。
(Dr.wright’s guide to healing with Nutrition 引用)

 

 

食物アレルギーは、あらゆることを起こしえる!

アレルギーで関節炎が悪化するのは大いにあり得ることです。

そして、自分ではまったくアレルギーと気付いていない人もいますが、食品アレルギーの人は実は本当に多いのです。
食品アレルギーには大きなアレルギー反応を伴わないことも多く、中にはそれと気付かずに、様々な健康問題を抱えている人もいるのですね。
アレルギーの書物で著名なブラナマン医学博士は「食品アレルギーは、身体のあらゆる部分で、あらゆることを起こしうる」と述べており、食品アレルギーが広い範囲で健康状態に悪影響を及ぼすことは明らかです。

これは私の臨床経験からも確信を持って言えることです。
食品アレルギーに関してはまた後にテーマにしたいと思いますが、かなりの人が関わっている問題でもあります。

 

 

K.K.

 

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