今日は、両足と肩と全身的に痛みがあった患者さんの紹介をしていきます。

 

この方は、2ヵ月前にとくに思い当たる原因はなく、左膝が痛くなって、ひどい時は歩けないくらいだったといいます。医者に行き、注射を打ったところ、注射後はさらに別の痛みに襲われ注射は断念したそうで、いまのところ痛み止めの薬を飲んでいると症状はおさまっているが、飲まないととたんに痛み出すということでした。

現在は左膝の痛みはそれほどでもないが、逆に右足全体が重く痛いそう。また両肩がなんとも言えない痛みで着替えのときに腕を上げるのがつらようで、痛みがどの場所なのか自分でもはっきりわからない時があるそうです。

その他この方は、高血圧で15年程、薬を飲み続けていました。

 

 

 

ストレスにより全身的に痛みが・・・

はじめは、リウマチや全身性の関節炎を疑いましたが、その様子も見られず、肩や膝の関節の状態をチェックしてもそれほどまでの異常は見つかりませんでした。ひとつ見つかったのは左半身の筋力がほとんど入らないこと、またそれが副腎の機能低下からきていることでした。その他しばらく左の足に体重がかけられなかったことで、右足に負担がかかり右足の股関節がつまるように動きが悪くなっていたのです。

痛みが特定できないことや、全身に痛みがあることなど、ストレス性の線維性筋痛症である可能性が高いと思われました。ストレスに関しての質問では、とくに仕事やプライベートで変わったことはないと言っていましたが、仕事上で自分でも気づかないストレスがたまっていたり、また高血圧の薬を15年も飲んでいることなどが副腎の疲労状態を起こしたのではないかと思います。また神経質な性格も少なからず影響しているかもしれません。

治療はまず副腎や肝臓などの機能をアップさせる治療を行い、関わる関節を治療しました。また副腎に関わる筋肉はとくに膝を支える筋肉でもあります。筋肉に対しても筋繊維が硬くなっている部分は取り除くようにアプローチしました。また右足にずっと体重をかけていたことで股関節に大分負担がかかっているようだったので、股関節を牽引し、動きの悪い方向へしっかり動かすような治療を行いました。

その後副腎疲労による背中の筋肉の張りに対して、緩和操作を行い、治療終了です。

普段の生活では、なるべくストレスコントロールをしてもらうこと、ビタミンCなどを摂ることを勧めました。

 

 

今日のpoint

今回の全身的な痛みの原因は、「仕事上のストレスや長期の薬剤投与で、副腎疲労の状態になったこと」でした〜。

筋肉骨格系の問題では、あまり両側に問題があらわれることはありません。今回のケースでは、レントゲン上も問題はなく、リウマチや関節炎などの傾向もあまりみられませんでした。このような全身的な痛みには、ストレスや精神的なものが関わっている場合があります(線維性筋痛症)。この方はあまりひどくはないですが、もっとひどい状態に発展しないようストレスコントロールや副腎などの回復をさせる必要があります。また私は、こういう方にはなるべく全身(痛みのある部分はとくに)を触ってケアをするように努めています。

 

 

K.K.

 

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