今日は手をよく使う仕事をしていた女性に起こった手首の痛みと力の入らなさの問題です。

 

この方(60代女性)は、以前郵便局で手を使う仕事をしていた時に左手の親指の痛みを感じ、その後郵便局での仕事はやめたものの、現在仕事でお皿を洗う作業をすることが多く、両手首に痛みがあるということで来院されました。
動かさないと痛みはないそうですが、指を外に反らそうとする時に手首や親指の付け根が痛み、最近は指にうまく力が入らないということでした。

 

 

手をよく使う仕事で起こる手根管症候群とは!?

まず手首の状態を見てみると、両手とも掌の下の方がぐいっと前に出ている感じがありました。また親指の付け根の骨も若干変形しているようだったのです。
筋力検査をしてみると親指と小指を近づけるような動作がしずらく、また人差し指や中指も力が入りづらそうでした。また手を反らすようにした状態にもっていくとその筋力低下はかなり顕著になったのです。

これらの筋肉の支配しているのは、正中神経という手に向かう神経でもあります。
手首の辺りを通る時に圧迫されるケースがとても多いのですね。
治療では、手首のラインをスムーズにするように手首の関節を治療していきました。ドロップという機械を使いながら手首の動きをつけ、親指の付け根の骨にもアプローチしていきます。また正中神経が通っている手首の部分の圧迫が少なくなるように隙間を広げるように関節を治療しました。
それ以外にも肘の関節や腕の筋肉の硬い部分を取り除くこと、頸椎の関節など関連する部分は全て治療を施していきます。

治療後には、筋力がしっかり入るようになっていました。またこの治療を2回続けていくとご本人にも自覚できるくらいしっかりと手が握れるようになりました。
まだもう少し治療が必要ですが、こうやって回復してくると順調ですね^^。

 

 

今日のpoint

今回の手首の痛みと力の入らなさの原因は、「手首をよく使う仕事をしていたことで、手首の関節アライメントが正常ではなくなり、手根骨などの動きも硬くなったことで、正中神経が通る手根管部を圧迫してしまったこと」でした~。
今回のケースのように、手首をよく使う仕事をしている人は特にこういった手首の問題を起こしやすいと言えます。ひどくなると指の筋肉が萎縮してしまい、変形もしやすくなるので、早目の治療が必要でしょう。

またサポーターが有効な場合もありますが、カイロプラクティックの関節治療が一番早く回復する方法だと、私は感じています。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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