胃の痛みcase3.2

今日は、膨満感や消化不良で悩んでいた40代女性のケースをお話していきましょう。この方は、毎年年末年始や寒い時期などイベントが多くなると、胃やお腹の調子が悪くなるとのことでした。特に膨満感や胃の辺りの張りが気になるそうです。

 

 

緊張やストレスによって膨満感や消化不良が起きる!?

 

まずお腹の調子を見てみると、腸に関わる筋肉には筋力低下はみられませんでした。ただ、食道から胃の境目、そして胃の付近が張っている感じが強かったのです。食道に関わる筋肉は左右ともに筋力低下を起こしており、胃で消化不良が起きて、逆流性食道炎も起きやすい状態になっていることがわかりました。この方自身は、ストレスを感じている自覚はなかったようですが、大抵イベントが続くことが苦手で、気を使ったり、気が張ることが多いとこういう状態になるとのことでした。胃に関わる筋力や側頭骨などには問題は起きていませんでしたが、おそらく、ある種のストレスによって交感神経優位になり、胃酸や消化酵素の分泌機能が低下してしまうことで消化不良が起きている可能性が高かったのです。

 

治療では、まず消化不良が起きている時に、硬くなりやすい胃からお腹のラインについて筋肉を緩めていき、その後胃と食道をストレッチするように引き延ばすアプローチを行いました。これらの治療で大分お腹の張りはおさまってきたので、下腹部の筋肉の左右バランスを整え、全身の背骨の関節についてもしっかり治療をして終了です。生活面では、しばらく胃酸の分泌をサポートする意味で食事中にレモン水(レモン半分を絞ってお水で3倍に薄めたもの)を摂ってもらうことを勧めました。

 

今日のpoint

今回の膨満感、消化不良の原因は、「気が張ることが続いたため、交感神経が優位になり、胃腸に血流が集まらず、正常な消化機能が働かなかったため」でした〜。

ストレスがかかると胃酸が出るイメージがあるかもしれませんが、ストレスがかかると脳や手足に血流が集まり、肝心の胃腸の働きは低下していきます。ストレスがかかった当初は、胃酸の分泌は低下し、その後ストレスから解放され、副交感神経優位に変わった時に、胃酸が多めに分泌されると考えるとわかりやすいと思います。長期的なストレスや交感神経優位な状況は、胃酸分泌の低下を招き、それによる消化不良や膨満感が起きやすいと言えます。なるべくストレスを掛け続けないことも重要ですが、もし消化不良や膨満感が起きている時は、リラックスして食事に集中し、よく噛むこと、また胃酸をサポートするようなクエン酸の食べ物やお酢などの酸っぱいものを一緒に摂られると幾分か軽減してくると思います。お困りの方でなかなか改善しない場合は、一度是非ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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