逆流性食道炎case9.2

今日は、逆流性食道炎のケースです。この方(30代女性)は、3年前の出産時に切迫早産になり、入院中、ベットの上で食事をすることが多く、お腹が大きいままで寝ていたことで、その後からみぞおちが痛く、口が酸っぱい感じが取れないということでご来院されました。胃カメラを飲んでも異常はなく、胃酸を止める薬をもらったが、全く改善しないとのこと。育児ではストレスもあり、甘いものも良く食べていたことも関わっているかもしれないと心配されていました。

 

 

逆流性食道炎は腹圧が高まった時、食道括約筋や横隔膜の問題で起こる!?

 

検査をしていくと、確かに胃には張りがあり、特に胃の上部が顕著に膨らんでいました。また食道と胃の部分が縮こまるように緊張しており、隣接する心臓の機能低下もみられたのです(病気ではなく、心臓の動きがスムーズに出来なくなることで動悸などが起こる状態)。またそれらに伴い、胃に神経的にも関わる側頭骨や顎関節などにも問題がありました。また胃酸の分泌低下による栄養吸収不良の影響によるものか、ストレスもあると思いますが、副腎も疲れているようでした。その他、胃酸が逆流しないように弁の役割をしている食道括約筋とそれを補助して動く横隔膜も大分硬く動きが悪くなっていたのです。

治療では、まず副腎や胃のリンパのポイントを刺激しながら機能をあげていく治療をしてきました。その後、胃の筋肉に対して硬い部分は緩めるように咳をしてもらいながら、軽く押していきます(内臓テクニック)。その後食道と胃をストレッチするようにして、食道と胃の間の緊張を延ばしていきました。そして胃の機能に関わる頭蓋骨や顎関節についても治療し、最後に背骨についても内分泌に関わる部分や胃、副腎に関わる関節に対してしっかりとカイロプラクティック治療を行い、終了です。治療後には、大分胃の辺りがスッキリして楽になったようでした^^。この方の場合は、ストレスがかかっていること、また胃酸分泌の低下による消化不良が起きていることを考慮して、亜鉛というミネラルを摂ってもらうようにアドバイスしました。亜鉛は胃酸を作る時に働く酵素には必要なミネラルで、なおかつ胃酸の量を調節するのにも働いています。

 

今日のpoint

今回の逆流性食道炎の原因は、「妊娠中にベットで横たわる生活を余儀なくされたため、腹部からの圧迫により胃が持ち上げられ、横隔膜や食道括約筋の働きも悪くなったことで食道炎を引き起こしたこと」でした。

この方の場合は、胃酸分泌低下による胃での消化不良がその後食道炎の長引いた原因になっていました。もちろん甘いものや炭水化物の摂り過ぎも消化不良の原因になります。消化不良が起こると、食べ物が胃で滞留する時間が何時間も長くなるため、胃の機能低下や胃酸が少ないとしてもダラダラと出続けることが起こるため、逆流性食道炎が起こりやすくなります。逆流性食道炎が起こるほとんどのケースで実は胃酸過少が原因になっているのです。この事実を無視して、胃酸を抑えるもしくは止める薬を飲むことに警鐘を鳴らしている栄養学者もいます。この方のケースでも同じように胃酸が少なくなっていたので、食事の中でも消化不良を起こさないような食事バランス、そして胃酸の分泌を改善させるような栄養素を提案させて頂きました。

もし同様の症状でお困りの方、また他ではなかなか良くならないケースでも、是非一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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