食物アレルギーcase12.2

今日は、グルテン過敏症で意外に多い甲状腺機能低下についてお話しましょう。この方(40代女性)は、普段から月1回メンテナンス治療に通って頂いていますが、少し疲れやすいということでお身体診させて頂きました。

 

 

小麦グルテン過敏症で起こりやすい甲状腺機能低下!?

 

 

お身体の検査をしていくと、内分泌系の問題ではよくみられる左半身の筋力低下が診られ、その原因を探していくと甲状腺の機能低下が検出されました。確かに甲状腺自体も少し肥大している様子でした。また副腎や脾臓、胸腺などの免疫に関わる臓器も機能低下が診られ、カイロプラクティックで行なう食物アレルギー検査(舌の上に食材を乗せて筋力検査を行なう方法)では小麦粉に過敏な反応が見られました。

治療では、甲状腺のリンパのポイントや関わる頸椎の関節、そして副腎、脾臓、胸腺などの治療も行い、それらの臓器はもちろん、胃腸に関わる部分も含め、背骨を全体的に治療させて頂きました。最後に小麦のグルテンに対する食事のアドバイスなどをお話して治療は終了です。

 

 

今日のpoint

今回の疲労の原因は、「過敏症を持っているグルテンを摂取することが多かったため、グルテンと類似したタンパク質を持つ甲状腺に負担がかかってしまったこと」でした。

小麦のタンパク質であるグルテンと甲状腺のタンパク質の形が非常に類似しているため、過敏症を持っている人はグルテンに対する抗体が、自己の甲状腺に対しても攻撃してしまうことがよくあります。アメリカの栄養療法やカイロプラクティックではこれらのことは、一般的に知られており、甲状腺機能低下があったら、すぐにグルテン除去の食事が勧められることがあります。私のクリニックでも比較的よくみられる症状ですが、現代人の中では、甲状腺や副腎の機能低下による慢性疲労が、小麦のグルテン過敏症から起こっているケースは少なくないと思います。もし気になる方は一度ご相談くださいね。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。

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