副腎疲労case10.2

もう3回連続となりましたが、今日も副腎疲労の症例についてご紹介します。この方(30代女性)は、なんでも精一杯頑張り、毎日フル回転のお母さんですが、低血糖症と頭痛、アレルギー、腰痛、疲労感で来院されました。10年前に金属アレルギーになり、6年前に第一子を出産してから花粉症発症、3年前に第二子を出産して、低血糖症になってしまったそうです。また産後3、4ヶ月後身体が全く動かなくなったことも。子育てはもちろん、ママさん友達との関係、そして夫婦関係とストレスを溜めることも多く、人一倍気にして悩んでしまうため、一時期甘いものもかなり食べてしまっていたそう。毎日の生活もいっぱいいっぱい。

現在では、甘いものを控えたり、食事を変えて大分回復してきましたが、まだ食後3時間〜4時間ぐらい経つとフラッとしたり、頭痛や強い空腹感が出るといいます。

 

 

産後から子育てに奮闘するお母さんに多い副腎疲労症候群!?

 

検査をしていくと、副腎と膵臓など血糖値に関わる臓器が疲労状態にあることがわかりました。また副腎などのホルモン分泌に関わる脳の下垂体と視床下部関連の頭蓋骨機能障害があったのです。女性にとって出産は人生でも一大行事です。身体にかかる負担も大きく、子供にたくさんの栄養を与えるため、産後は副腎疲労になることはとても多いのです。産後の極度の副腎疲労によって新たなアレルギーと低血糖が起こったケースでしょう。

 

治療では、副腎や膵臓に関わるリンパのポイントや関節の治療をしっかりと行い、ホルモンバランスに関わる頭蓋骨の問題についても調整しました。治療後には生活改善のポイントをお話させて頂きました。ストレスの量を減らすこと、そして完璧を求め過ぎないこと、友人や旦那さんに対する考え方の改善などをお話して、毎日の生活の中にリラクゼーションの時間を組み込んでもらいました。糖質に過敏な状態だったので、食事にも改善を加えました。この食事のコントロールが難しい部分だったようですが、とても頑張って頂いたので低血糖の部分は早い段階で改善されました^^。

 

 

今日のpoint

今回の体調不良の原因は、「産後の栄養不足と新しい生活の負担から副腎疲労が起こったこと、またそれに伴って血糖コントロールがうまくいかなくなってしまたこと」でした。

副腎は、ストレス調整臓器と言われ、クルミぐらいの小さい臓器の割に様々な働きを持ったパワフルな臓器です。しかし、継続的なストレスまたは大きなストレスがかかることによって、機能がしっかり果たせない状態になってしまうと身体に様々な症状が起こります。
副腎疲労症候群と低血糖症は併発するケースが非常に多いと言えます。これは副腎の一つの働きである「血糖値のコントロール」が関わっています。副腎は血糖値が下がり過ぎないように、ホルモンを分泌し、血糖値を上げる作用を行っています。副腎疲労(機能低下)があると、血糖値が下がってきても副腎の血糖値を上げる働きが十分ではないので、低血糖に陥りやすくなります。それを考えると、長期的なストレスや過度のストレスが背景にあり、副腎の機能低下から低血糖症が引き起こされることもよくあります。副腎が反応できないくらい低血糖症が進むと、大抵の人が甘い物を食べたくてたまらないと訴えるようになります。もちろん甘い物を食べると症状が一時的に改善しますが、膵臓と副腎がさらに疲労し、状況は悪化してしまうのです。このように副腎疲労症候群と低血糖症は併発しやすく、どちらかの問題はもう片方を引き起こしやすいと言えます。またその中心にあるのが副腎という臓器なのです。
もしこのような副腎疲労や低血糖症などでお困りの方は、是非一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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