さて、今日から数回、逆流性食道炎 GERD についてお話したいと思います。

ここ最近コマーシャルや健康テレビ番組でも紹介され、何かと注目されている逆流性食道炎。
胃腸科のお医者さんの待合室にもポスターが貼られていることが多いですね。
近年、逆流性食道炎は子供と大人の両方で一般的に診断される問題になってきました。
私の治療院でもスタッフが似たような症状があったりと、若い世代でも増えているようなので、少し話してみようと思います。

 

 

胃酸が逆流してしまう!?

逆流性食道炎 GERD とは、まさに胃酸が食道に逆流してしまうことによって、食道粘膜が傷ついて炎症起こす病気です。

食道と胃の境界には横隔膜があり、この部分を「噴門」と呼びます。噴門は普段は閉ざされていますが、食道から食べ物が下りてくると開き、食べ物が通過すると再び閉じるようになっています。
そ のため、普通なら胃液が食道に逆流することはありませんが、この噴門を閉じてくれる筋肉の機能が低下したり、胃が横隔膜より上に飛び出したりすると、噴門 部分が広がり、胃液が食道に流れやすくなります。食道の粘膜は胃の粘膜と違い、胃酸から守られていないので、胃液によってただれやすくなります。そこで胸 やけが起きるのです。

GERDには胸やけ以外にも、ゲップが出る、喉が詰まったような感覚、口の中が苦いまたはすっぱい、お腹が張るなどの症状が現れます。
また多くの人に、食後に横になっている時や、お腹を丸めて首を下におろした時などに胃の内容物が食道にあがってきて、イガイガ、ヒリヒリするような胸やけがあります。重篤になるケースは少ないですが、症状がひどいと食道に潰瘍が起こる場合もあるので注意しましょう。

 

 

本当の原因は胃酸過多ではない

お医者さんに行くと、大抵は胃酸を抑える薬をもらいますが、実は、GERDの原因は胃酸過多ではなく、食道下部(食道と胃の堺)にある食道括約筋がうまく働かなくなることが大きな原因になっています。
食道括約筋はリングの形をした筋肉で弁のような働きをします。胃から内容物が逆流しないように噴門部を閉じてくれるこの括約筋という筋肉がうまく機能しないことで、胃の中にある消化途中の食べ物や胃酸が食道に逆流してしまうのです。
食 道括約筋は、通常食べ物を胃に送りこむ時や、ゲップが出る時などに緩んで開きますが、何らかの原因で緩んだ状態が慢性的に頻繁に起こるとGERDが発症す ると考えられています。年齢が高くなるにつれて括約筋の働きが低下するため、GERDは加齢とともに多くみられますが、最近は若い人たちにも増えているよ うですね。

その他としては、食道裂孔(横隔膜で食道が通る部分)ヘルニアと言って、胃の一部が横隔膜よりも上に飛び出してしまっていることが原因になっている人もいます。

 

 

胸やけがする
食べた後、胃がムカムカする
喉が詰まる感じがする
胸や首が痛いまたは不快感がある
胸やけや痛みで眠れない
身体を丸めると気分が悪い
ゲップがよく出る
胃が痛い、もたれる
こんな方はもしかしたら、逆流性食道炎かもしれません。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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