膝の痛みなどで、水が溜まったから抜いたという話はよく聞きます。
この水とは、一体どんなものなのでしょう?

 

 

水が溜まる関節には炎症が起きている

関節には、一部の関節たとえば、肩関節・膝関節によくみられますが、滑液包 bursae と呼ばれる液体で充満された袋状の構造がみられます。クッションのようなものですね^^
この滑液包は、摩擦を軽減させるのに最も効果のある場所に置かれています。
滑液包は、身体のある部分の運動がその下にある部分に及ばないように、和らげる働きがあります。
そしてこの滑液様の液体で満たされた滑液包は膝関節や肘関節のように皮膚が骨の上をこする皮膚と骨の間にあります。また腱と骨、筋肉と骨、靱帯と骨、関節の中にもみられます。

 

よく膝や肩が痛く、腫れてしまっている場合はこの滑液包が炎症を起こしていることが多く、この滑液包の急性あるいは慢性の炎症を滑液包炎 bursitis といいます。

滑液包炎 bursitis は外傷で起こることが多く、それ以外にも、急性あるいは慢性の感染、リウマチ性の関節炎によって起こることもあります。
関節の使い過ぎや極度の負担がかかると、摩擦が繰り返され、しばしば局所炎症と液の貯留を伴った関節炎になります。

 

これが水が貯まったり、腫れたりする原因の一つなんですね。
水が溜まるというのは、その関節に炎症が起こっていて他から体液が集まってきて起こるわけです。。
ですから、よく聞かれる「水を抜く」というのは、関節液を抜いているわけではなく、この集まってきた体液を抜いているのですね^^。

ちなみに老化減少で、膝の軟骨がすり減ると異物が出ます。この異物を排除しようと炎症が起こりますが、異物がうまく排除されないと炎症長引くことが多いので、こういった異物(削りカス)が混じった液体は抜いておこうというわけなんです。ただ、もちろん膝が痛くなっても、そのうちとれてしまう人もいます。これは関節包の外側まで血管がきており、膝を動かすことによってスポイドの原理で少しのスリカスや液も自然と排出したりしているからなのです。この機能は、通常痛みのない時でも関節を動かすことによって栄養をとったり、排出したりすることに使われています。
炎症が起こっているときは無理ですが、膝を動かしてあげることはこういった意味でも重要なのです。

 

関節に水が溜まる仕組みと、その水については理解できたでしょうか?
そこには人間の炎症に関わるシステムがあったのです^^。

 

 

K.K.

 

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